持続可能な発展を目指すグローバル企業団体WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)は6月28日、VFコーポレーション等と協働し、アパレル繊維産業のバリューチェーン全体でサーキュラーエコノミーの実現を目指す新たなイニシアチブ「CTIファッション・イニシアチブ」を発足したと発表した。
今回のイニシアチブは、アパレル業界サステナビリティNGOグローバル・ファッション・アジェンダ(GFA)が主催するグローバル・ファッション・サミットで発表されたもの。WBCSDが開発したサーキュラーエコノミー度の測定指標ガイドライン「サーキュラー・トランジション指標(CTI)」を軸にアパレル繊維産業全体の指標や基準を確立し、企業の意思決定を支援することを目指す。
【参考】【国際】WBCSD、サーキュラー・トランジション指標(CTI)4.0版発行。サーキュラーエコノミーの国際算定ガイドライン (2023年6月3日) 【参考】【国際】WBCSD、グローバル・サーキュラリティ・プロトコル開発着手。サーキュラーエコノミー(2023年6月4日)
アパレル繊維産業におけるサーキュラーエコノミーの実現は、同業界による土地利用を40%削減し、二酸化炭素排出量を大幅に削減することが可能。5,600億米ドル(約80兆円)の経済的な機会をもたらすとされる。WBCSDは同イニシアチブに加盟する企業を募集している。
【参照ページ】New circular economy opportunity for fashion and textile companies