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【中国】UNEPとJCEP、「持続可能な都市とコミュニティ評価基準ガイドライン」を発表

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 国連環境計画(UNEP)は7月13日、中国での戦略的パートナーであるNGO、佳粋環境発展促進センター(JCEP)とともに、北京で「持続可能な都市とコミュニティ評価基準ガイドライン」(SUCガイドライン)を発表すると同時に、「持続可能な都市とコミュニティ評価に関する国際フォーラム」を開催し中国でのプロジェクトを紹介した。フォーラムには、国連人間居住計画(UN-HABITAT)、中国政府環境保護部環境発展センター、中国国際経済交流センター、各国大使館を始め、中国内の都市、企業、中国政府機構の代表者も多数出席した。

 中国では都市化問題に対して大きな関心が集まってきている。都市化とともにエネルギーや消費需要が急速に高まり、同時に二酸化炭素排出や環境汚染、ゴミ対策に悩まされる旧型のモデルではなく、新たな持続可能なモデルが近年模索されてきている。今回の策定されたSUVガイドラインは、UNEPが提唱したグローバル資源高校率型都市のフレームとツールをベースとし、現在国連会議で検討中の「ポスト2015開発アジェンダ」の草案第11条、及びコミュニティの持続可能な発展を定めたISO37000シリーズや、他の国際的なガイドラインを参照、今後の中国の都市開発のKPI管理だけでなく、国際標準化を視野に入れた内容になっている。

 UNEPのアキム・スタイナー事務局長は、「UNEPとJCEPの協力はUNEPの持続可能な都市発展にとって大きな役割を果たしており、持続可能な都市の分野におけるグローバルデーターベースを築いている」と語った。また、「中国の指導者が提唱している『生態文明建設』と『全面的小康社会』の理念は、UNEPが提唱している『デカップリング』(天然資源利用・環境影響と経済成長との切り離し)というコンセプトと一致している。私たちは、市民が求めている品質の高い生活とサービスを実現させ、エネルギー、交通利便性と食品安全を確保すると同時に、消費を減らしていかなければならない。」とスタイナー氏は指摘した。

 SUCプロジェクトの李響・事務局長によると、SUCガイドラインは、持続可能な発展の分野におけるの新たな国際評価システムとなるだけでなく、SUCガイ中国都市とコミュニティの発展を持続可能なものにしていくというニーズにも合致している。ガイドラインに従って建てられたモデル都市とコミュニティの建設を通じて実際に直面する課題に対処していくことで、持続可能な都市発展モデル全体像を明らかにしていく」と意気込みを語った。

 前国連事務次長の沙祖康氏は、「先進国と比べ、発展途上国の問題を考える上では、『共通性だけでなく違いもある』という原則を大切にしなければならない。我々は国情と発展段階が違い、経済、文化、歴史と地理条件も異なっている。SUCガイドラインは中国を起点とし、中国の都市とコミュニティのためのサービス提供として機能しつつも、最終的には他の発展途上国にも広げていくものにしたい。」と語った。

 UNEPとJCEPが共同で作った国際専門家チームと実施チームはモデル都市に対し三年間の指導を行う。コミュニティの分野においても、モデルコミュニティを今回新たに選定する。

【団体サイト】JCEP

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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