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【中南米】ラテンアメリカ、消費者の73%が「代替輸送燃料により多く支払ってもよい」

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World Energy Council(世界エネルギー会議、以下WEC)が10月22日に公表した代替輸送燃料に関するレポート“Alternative Transport Fuels: consumer attitudes in the Latin America and Caribbean region”によると、ラテンアメリカ・カリブ海地域の消費者は、従来の輸送燃料よりも温室効果ガス排出量の少ない代替輸送燃料の利用に対してより多くを支払ってもよいと考えていることが分かった。

調査結果によると、回答者の73%がバイオ燃料、水素、液化石油ガス(LPG)、圧縮天然ガス(CNG)など温室効果ガス排出の削減が期待できる代替輸送燃料に対して毎月より多くのコストを支払ってもよいと回答したとのことだ。また、回答者の69%が、従来型燃料から代替輸送燃料への移行は十分な速さで進んでいないと考えていることも分かった。

更に同レポートは、ラテンアメリカ・カリブ海地域の消費者は、エネルギーが水利用や食糧生産にもたらす影響について他地域の消費者よりもよく理解していることも明らかにしている。エネルギー・水・食糧の連鎖についてよく理解していると答えた回答者の割合は、グローバル平均の44%対し、同地域では63%と20%近く高くなっている。

しかし、消費者の83%が代替燃料の存在を認知している一方で、自身の行動や意思決定をどのように変えるべきかについての実践的な理解については不足している点も併せて指摘されており。回答者の53%は、自身の所有している車両が代替輸送燃料に対応しているかを知らなかったとのことだ。

Codensa社のCEO兼WECでラテンアメリカ・カリブ海地域担当副代表を務めるJosé Antonio Vargas Lleras氏は「ラテンアメリカ・カリブ海地域は、その成長願望を満たすためにはエネルギー課題に立ち向かう必要がある。この地域は資源が豊富で、革新的な新しい技術を持っている。例えば、電気自動車は今後この地域でますます重要な役割を担うことになるだろう。今回の調査で同地域の人々が我々のエネルギーの未来をより持続可能にする意識と意志の両方を持っていることが分かった。これは、今後政府や企業の意思決定に影響を与えるだろう」と語った。

同調査は2500以上の回答者を含むグローバル調査の一環であり、完全な結果は来年にリリースされる予定とのことだ。なお、調査対象の中には、アルゼンチン、ブラジル、コロンビア、ペルー、ウルグアイ、トリニダード・トバゴが含まれている。

経済成長が進んでいる中南米・カリブ地域ではよりエネルギーや水などの問題が顕在化しつつあり、消費者の間でサステナビリティに対する意識は高まりを見せている。

【レポートダウンロード】Alternative Transport Fuels: consumer attitudes in the Latin America and Caribbean region
【団体サイト】World Energy Council

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