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【国際】IBRD、グリーンボンドの環境・社会的インパクトを示す報告書を発表 2015/08/30 最新ニュース

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 世界銀行グループの国際復興開発銀行(以下、IBRD)は7月31日、IBRDが発行したグリーンボンドが支援しているプロジェクトに期待される環境・社会的成果についてまとめた報告書、”Green Bond Impact Report“を発表した。IBRDが発行するグリーンボンドは、IBRD加盟国における低炭素かつ気候変動に対応した経済成長を目的とした開発プロジェクトに向けられている。

 世界銀行は米ドル換算で84億ドルにのぼる100のグリーンボンドを18の通貨で発行している。2014年6月30日時点で債券発行により調達された資金は合計137億ドルにのぼるコミットメント付きの77のグリーンボンドプロジェクトに割り当てられた。これらのプロジェクトは、グリーンボンドの適格条件に基づいて選定され、その範囲は世界各地の様々なセクターに及ぶ。投資適格プロジェクトのセクター分布は以下の通りだ。

  • 再生可能エネルギー、エネルギー効率…38%
  • サステナブル輸送…34%
  • 農業、林業、生態系…12%
  • 水・廃棄物の管理…9%
  • 災害に強いインフラ、その他…7%

 最も多いプロジェクトは再生可能エネルギー、エネルギー効率関連プロジェクトで、次いでサステナブル輸送インフラ関連プロジェクトが続く。また、投資適格プロジェクトがコミットする地域の分布は、以下の通り。

  • 東アジア・太平洋地域…36%
  • ラテンアメリカ・カリブ海地域…25%
  • 南アジア…18%
  • ヨーロッパ・中央アジア…17%
  • 中東・北アフリカ…4%

 また、IRBDはグリーンボンドによる調達資金を活用して進められているプロジェクトの具体的な成果として下記のような事例を報告している。

  • 中国では、2つのエネルギー効率化プロジェクトにより、乗用車270万台の年間CO2排出量に相当する年間1260万トンのCO2削減が見込まれている。
  • インドでは、貨物専用鉄道の建設プロジェクトにより、乗用車9万台の年間CO2排出量に相当する年間43万トンのCO2削減が見込まれている。
  • メキシコでは、森林管理の改善プロジェクトにより160万ヘクタールの森林破壊・森林劣化を食い止めることができると予測されている。この面積はコネチカット州よりわずかに広く、4000の森林群落に利益をもたらすとされる。

 世界銀行は今回の報告書作成にあたり、投資家や他の債券発行者らと協力し、グリーンボンドがサポートするプロジェクトの環境・社会的成果を示す際に鍵となる指標を特定している。これらの指標は、様々なセクターや国の特性に配慮し、そこで期待される成果の種類や規模を表すことが目的とされている。また同報告書はデータを解釈、比較する際に重要となる推定や計算方法の一貫性など、報告上の課題についても取り上げている。

 グリーンボンド市場のさらなる健全な発展のためには、投資対象となるプロジェクトの成果に対する透明性の向上、情報開示が進むことが不可欠だ。今回の報告書に続いてこうした開示が広がり、グリーンボンドプロジェクトの活性化につながることが期待される。

【レポートダウンロード】Green Bond Impact Report
【参照リリース】World Bank (IBRD) Launches Green Bond Impact Report
【団体サイト】The World Bank (International Bank for Reconstruction and Development, IBRD)
【関連サイト】the World Bank Treasury

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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