Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の97%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【アジア】「アジアで最も持続可能な100社」チャンネル・ニュース・アジア・サステナブル・ランキング2016年版公表

asia

 シンガポールに拠点を置くニュース専門テレビ局、チャンネル・ニュース・アジアは9月28日、CSRコンサルティング企業であるCSRアジアおよびサステナリティクス(Sustainalytics)とともに、今年で3回目となる2016年度の「アジアで最も持続可能な100社(2016 Channel NewsAsia Sustainability Ranking)」を公表した。同ランキングは、チャンネル・ニュース・アジアが取り組んでいるCSRプロジェクト「Changing Lives」の一環。このランキングは幅広いESG(環境・社会・ガバナンス)ファクターを考慮し企業をランク付けしている。発表されたランキングでは、テクノロジー関連企業が100者のうち38社と多かった。

 今回の調査対象は、中国、香港、インドネシア、日本、マレーシア、フィリッピン、シンガポール、韓国、台湾、タイの11国・地域。トップ100にランクインした企業は、日本(33社)、台湾(22社)、インド(16社)、韓国(13社)の4カ国で82%に達した。これらの国では、サステナビリティ関連の情報開示に関する規制が強化されていることがその背景にあるのではと分析されている。とりわけ日本企業は、トップ20のうち昨年は1社しかなかったが、今年は5社と大きく躍進した。

 ランキングのもととなる企業評価では、サステナリティクスが収集している企業のESGデータが使用されている。サステナリティクスは、アニュアルレポートやCSR報告書、企業ホームページなど企業が発信している公開情報とともに、政府発表資料、NGOリサーチデータ、CDPなど国際的な団体が発表するデータ、さらに世界55,000以上の報道ニュースをチェックし、独自に企業のESG評価を行っている。今回のランキングで使われた具体的な項目は、環境イニシアティブ、地域におけるインパクト、従業員に対する処遇、サプライチェーンの管理等に関する情報。各項目で重大なネガティブ報道やNGOからの非難などがあった場合、各項目のスコアから減点がなされている。その上、該当する企業には直接Eメールを送り、企業からのも直接情報収集をしている。2016年7月中旬に送られた今年のEメールでは、約40%の企業がサステナリティクスに回答を寄せた。

 トップ100入りした日本企業33社のうち、10位以内に2社、20位以内に5社、一方で40位以下に26社がある。このランキングからは、日本企業の平均的なESG水準の高さが伺えるが、アジア企業の中でもトップ企業は日本の平均水準以上のパフォーマンスを出していることもわかる。トップ10の中に入っているインドIT大手ウィプロ(1位)やインフォシス(7位)、台湾半導体大手TSMCやUMCは世界市場でもプレゼンスが大きい。それ以外でも、インドIT最大手のタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)21位、インド大手ヒンドゥスタン・ユニリーバ(59位)、マヒンドラ&マヒンドラ(62位)、フィリピンの不動産大手アヤラ・ランド(65位)など新興国の大手企業も多数入った。韓国のサムスン電子(35位)、LG電子(37位)他、台湾の半導体や電子電気機器大手も高順位につけている。

アジアのトップ10企業

1位 ウィプロ(IT)(インド) 2位 シティ・ディペロップメンツ(不動産)(シンガポール) 3位 ライトン・テクノロジー(電機電子)(台湾) 4位 ハンコック・タイヤ(輸送機器)(韓国) 5位 Qisda Corporation(電機電子)(台湾) 6位 UMC(半導体)(台湾) 7位 インフォシス(IT)(インド) 8位 TSMC(半導体)(台湾) 9位 カルソニックカンセイ(輸送機器)(日本) 10位 NEC(電機電子)(日本)

トップ100入りした日本企業

9位 カルソニックカンセイ(輸送機器) 10位 NEC(電機電子) 16位 国際石油開発帝石 17位 花王 18位 コニカミノルタ 26位 旭硝子 39位 東京エレクトロン 42位 アンリツ 44位 ライオン 46位 富士通 48位 凸版印刷 50位 大和ハウス工業 53位 キヤノン 66位 大阪ガス 67位 クボタ 71位 帝人 72位 ソニー 74位 東京ガス 76位 ルネサスエレクトロニクス 77位 野村ホールディングス 80位 太陽誘電 82位 沖電気工業 87位 古河電気工業 88位 住友金属鉱山 89位 SCREENホールディングス 90位 JSR 91位 パナソニック 92位 アシックス 93位 ニコン 95位 シャープ 96位 NTTドコモ 98位 住友林業 100位 東芝テック

【参照ページ】Technology companies take top spots in the 2016 Channel NewsAsia Sustainability Ranking 【ランキング】TOP 100 COMPANIES IN ASIA (2016) 【メソドロジー】2016 RANKINGS METHODOLOGY

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。