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【アメリカ】メイヨークリニック等、回復者血漿を基にした新型コロナ治療薬開発開始。武田薬品も参画

 米メイヨークリニックは5月26日、新型コロナウイルス感染症対策イニシアチブ「The Fight Is In Us」の発足を発表した。武田薬品工業も参画した。同イニシアチブは、新型コロナウイルス感染症の感染回復患者から血漿を採取し治療薬を開発するもの。

 同イニシアチブの参画者は、メイヨークリニック、ミシガン州立大学、ワシントン大学セントルイス医学大学院が主導する「National COVID-19 Convalescent Plasma Expanded Access Program」、スペイン製薬大手グリフォルスや、CoVIg-19 Plasma Alliance加盟のCSLベーリング、ADMA Biologics、Biopharma Plasma、Biotest、BPL、GC Pharma、LFB、Octapharma、Sanquin、主要な血液センターのAABB、America’s Blood Centers、Blood Centers of America、New York Blood Centers、Vitalant、ヘルスケア企業のAnthem、アッシュフィールド・ヘルスケア、新型コロナウイルス回復者、米広告評議会等。日本企業からは、武田薬品工業が参画した。

 その他、ビル&メリンダ・ゲイツ財団やラスカー財団が助言を、マイクロソフト、米NGOのMITREらがウェブサイト構築や簡易スクリーニングツール開発等のテクノロジー面から支援を実施。Uberは医療機関と患者をマッチングする配車サービス「Uber Health」で2.5万回分の無料乗車を提供している。

 血漿として有用性が高いのは、回復後2ヵ月以内で、十分な濃度の抗体が確実に含まれる「回復期血漿」。また、米疾病管理予防センター(CDC)は、北半球で秋頃に感染者の再拡大を想定しており、同イニシアチブには迅速な対応が求められている。

 今回のイニシアチブは、2つのアプローチを並行して実施している。まず、米食品医薬品局(FDA)の認可を得た「National COVID-19 Convalescent Plasma Expanded Access Program」を通じ、直接血漿を採取。安全性と有効性が評価されており、米国全土の血液センターは、回復者からの回復期血漿の採取を急いでいる。すでに、同イニシアチブのウェブサイトでは、回復者および回復者を知っている人向けに、血液や血漿の寄付の適合性を簡易チェックできるツールを提供。問題なければ、米国1,500箇所で寄付を受け付けるとした。

 もう一つのアプローチは、医薬品「高力価グロブリン(H-Ig)製剤」の開発。夏季に臨床試験を開始予定。開発には、グリフォルスやCoVIg-19 Plasma Allianceが携わり、一定水準の抗体を含み、患者への容易な投与が可能な医薬品を生成するとした。CoVIg-19 Plasma Allianceには、武田薬品工業、CSL Behring、ADMA Biologics、Biopharma Plasma、Biotest、BPL、GC Pharma、LFB、Octapharma、Sanquinの9社が参加している。

【参照ページ】Racing Against Time, Medical Researchers, Life Science Companies and COVID-19 Survivors Launch National Campaign to Drive Blood Plasma Donation

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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