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【国際】製薬大手16社、新型コロナの医薬品アクセス拡大で共同声明。業界で収束に向け結束

 製薬世界大手16社とビル&メリンダ・ゲイツ財団は9月30日、新型コロナウイルス感染症の検査薬、治療薬、ワクチンのアクセスを拡大することにコミットする共同声明を発表した。迅速に創薬を続け、低所得国でもアクセス可能な価格で医薬品提供を行うことを改めて宣言した。

 署名した製薬企業は、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ロシュ、ファイザー、メルク・アンド・カンパニー(MSD)、ノバルティス、イーライリリー、サノフィ、ギリアド・サイエンシズ、グラクソ・スミスクライン(GSK)、アストラゼネカ、バイエル、ビオメリュー・ベーリンガー・インゲルハイム、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ。日本企業はエーザイが署名。またビル&メリンダ・ゲイツ財団も署名した。

 今回同社らは、改めて世界中の患者を対象にイノベーションを促進すると宣言。臨床試験を拡大し、通常より迅速かつ安全な製薬に取り組むとした。供給の急速拡大に向けては、自主的なライセンス供与や、ピアツーピアの製造契約等を行う。またイノベーション創出後も、低所得国への適応にも努めると言及。ワクチンの非営利供給や寄付、国のニーズに応じた段階的価格設定等のアプローチにより、低所得国でも手頃な価格でのアクセスを確保する。

 さらに、医薬品の公平な配分に向け、新型コロナウイルス感染症ワクチンの国際的な調達・分配枠組み「COVAX」へも参画。各国政府がワクチン確保に奔走する中、先進国の購入で、後進発展途上国が資金援助を得るスキームに則り、富の配分とワクチン普及を促進する。

【参考】【国際】WHO、新型コロナワクチンの国際分配スキームに172ヶ国が参加意向。9ワクチンが参画(2020年8月28日)
【参考】【国際】WHO、先進国に新型コロナワクチン供給枠組み「Covax」への参加要請。指定薬物確保でも協力を(2020年8月20日)

 安全性については、患者の安全性が最優先だと強調。ワクチン開発には、政治的背景も指摘される中、同社はスピードや政治よりも医薬品開発における最も厳格な科学的および倫理的基準の遵守が最優先事項と位置づけた。

【参考】【アメリカ】製薬大手9社、政府のフェーズ3臨床試験省略姿勢に反発。安全性重視を共同で宣言(2020年9月14日)

 同社は今後、新型コロナウイルス・パンデミックを収束させるには、製薬大手各社の能力、資金、インフラの相互支援が必要とし、また政府や国際機関、企業、NGOにもさらなるコミットメントを要請した。

【参照ページ】Life Science Companies and the Bill & Melinda Gates Foundation: Commitments to Expanded Global Access for COVID-19 Diagnostics, Therapeutics, and Vaccines

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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