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【イギリス・スイス】テスコ、英国最大規模の軟質プラ回収網を整備。ネスレ、バイオ素材転換を促進

 英小売大手テスコは3月10日、軟質プラスチックのリサイクルに向け、英イングランド南西部とウェールズの小売171店舗に回収箱の設置を開始したと発表した。今後、英国全土の大型店舗に展開予定。英国の軟質プラスチック回収網として最大規模となるという。

 軟質プラスチックは従来、家庭からの回収は行われず、埋め立て処理を行っていた。今回同社は、消費者の購入場所と問わず、フィルムやパウチ袋、菓子包装等を各地域店舗で回収する。回収後は、リサイクル工場へ送られ、洗浄や分別等を経た後、家庭用商品や食品包装としてリサイクルされる。

 同アクションは2018年、10店舗で先行して試験的に実施。プラスチック回収量が、想定の10倍位以上となり、成功を収めた。回収したプラスチックを再生したプラスチック素材の主な用途は、パンの包装、果物や野菜の包装、チップ系菓子の包装、サラダの包装、幼児やペット用食品のパウチ袋等。軟質プラスチックリサイクル工場の実証も行い、プラスチック120tのリサイクルに成功した。実証試験で回収したプラスチックは、すでに同社のチーズ商品の包装としてリサイクルされているという。

 同社では、使い捨てプラスチックの削減は、各地域の開発チームが担当。「可能な限り廃止」「廃止できなければ削減」「再利用を徹底」「再利用できなければリサイクル」という4R戦略で、余分なプラスチックを全廃することもミッションとなっている。2020年には、目標であったプラスチック10億個削減や、プラスチック重量の年間3,500t削減を達成済み。

 また食品世界大手スイスのネスレは3月15日、乳幼児および子ども向け栄養食品で、さとうきび由来の蓋とスプーンを導入すると発表した。さとうきびの含有率は、それぞれ66%と95%。従来通りの品質を維持しつつ、スイス国内のポリエチレンリサイクル工場でリサイクルできる。化石燃料由来のプラスチック削減と並行し、リサイクル可能で、継続的に補充可能な素材へ転換する。

 ネスレの粉ミルク商品「NAN」では2020年、包装・容器の素材を変更。2021年からは世界でも同様に展開し、対象ブランドも「BEBA」や「GUIGOZ」にまで広げる。同社子会社「Wyeth Nutrition」では、粉ミルク商品「SMA」「LITTLE STEPS」「S-26」「ILLUMA」等で、植物由来の包装・容器をリリース。さらに、化学子会社ネスレ・ヘルスサイエンスでは、特別医療目的用小児用食品「Althéra」「Alfaré」「Alfamino」「Modulen」「Peptamen Junior」等で包装・容器を変更した。

【参照ページ】Tesco to launch UK’s biggest network of recycling points for soft plastic
【参照ページ】Nestlé launches bio-based lids and scoops made from renewable resource
【画像】Tesco

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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