米アパレル大手Allbirdsは8月31日、米国での新規株式公開(IPO)を米証券取引委員会(SEC)申請。申請書類の中で「サステナブル株式公開(SPO)」フレームワークを策定したと発表した。同社は2016年に米サンフランシスコで創業。サステナビリティにこだわった経営を行っており、米国で支持層を急速に広げている。
同社は、サステナビリティ企業認証「Bコーポレーション」も取得している企業。法人登記はデラフェア州で、「ベネフィット・コーポレーション」のステータスで登記している。また、米投資会社フランクリン・テンプルトン・インベストメンツが出資していることでも知られる。
今回のSPOフレームワークは、米BSRがリーダー役を務め、同社の既存株主、有識者、市場関係者等で構成する「アドバイザリー委員会」を組成。株式公開を行う企業が客観的かつ明確に定義されたESG基準を満たしていることを重視し、世の中のSPOのデファクトスタンダードを目指すことまでを謳っている。
同フレームワークの内容は、まず、発行体に関し、アドバイザリー委員会と協働でフレームワークを策定し、ポジティブとネガティブの双方の観点からESGを考慮し、事業全体での高水準のESG基準を満たすことを義務化。具体的な内容としては、ESG格付の最低基準設定、ステークホルダーを中心とした使命と目的の設定、気候変動への対応、バリューチェーン、人材マネジメント、コーポレート・ガバナンスに関するベストプラクティス、ESG慣行および事項に関する透明性の高い報告、重要なESG事項に関するコミットメント等での実行内容を明記した。発行体は株式公開が完了する前に、独立第三者評価も受けなければならない。
次に、発行体は、IPOプロセスでの二酸化炭素排出量の削減や、主幹事証券会社や投資家等のIPOでの関係者のESGを総合的に考慮する募集プロセス原則を事前に設定し、実行しなければならない。
同社は、今回のIPOで、モルガン・スタンレー、J.P.モルガン、バンク・オブ・アメリカ証券を主幹事に指名。あた事業ではアディダスとも提携している。
【参照ページ】FORM S-1
【画像】Allbirds
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