IT世界大手中国アリババ・グループは8月8日、二酸化炭素排出量の削減で、消費者が排出削減に向けた行動変容にポイントを付与する新たなサービス「カーボン・レッジャー(炭素台帳)」を開始した。獲得したポイントは、同社のEコマース等で割引等の恩恵を受けることができる。
同社は2021年、中国IT大手初のカーボンニュートラル目標を発表。スコープ3の対象となっていない分野でもカーボンニュートラル化を目指す「スコープ3+」の概念も提唱した。今回の消費者行動変容はその一環。
【参考】【中国】アリババ、中国IT大手初のカーボンニュートラル目標発表。スコープ3+も提唱(2021年12月26日)
同サービスでは、消費者は、省エネ性能の高い家電の購入や、リサイクルボックスの設置、テイクアウト注文での使い捨て食器の拒否、使い終わった製品の再利用販売、公共交通機関の使用等、アリババの各サービスで排出削減につながるアクションを実行するとポイントを獲得できる。獲得ポイントは、各サービスでポイント使用できる。各アクションでの排出削減効果も見える化されている。削減アクションは70以上設定された。
加えて、アリババのサービス以外での削減に関してもポイントを付与する。具体的には、推奨行動を実施した画像をアップロードすると、各行動に応じたポイントが付与される。
同社は7月には、大手消費財19社と協働で、グリーン消費ガイダンスも発行。メーカー側にも、低炭素製品の開発、グリーンイニシアチブの推進、グリーン物流の実現等の方法を促している。
【参照ページ】Alibaba Launches Carbon Ledger to Drive Eco-friendly Consumer Behavior
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