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【アメリカ】エカテラ傘下のTazo Tea、サステナビリティ戦略発表。リジェネラティブ農業への全面転換も

 消費財世界大手英ユニリーバの茶事業会社エカテラ傘下の米TAZO Teaは8月、サステナビリティ再生ロードマップを発表した。ユニリーバは、茶事業部門をエカテラに分離統合し、2021年にCVCキャピタル・パートナーズへの企業売却を決定している。

 今回のロードマップは7つの分野で構成されている。まず、原材料生産での環境サステナビリティ。まず2023年までに、茶葉、砂糖、包装繊維等でサプライチェーンでの森林破壊ゼロにコミットするサプライヤーからの優先調達を開始。2026年までに、事業に必要な量以上の土地、森林、海洋を保護・再生し、ネイチャーポジティブを実現。加えて、2029年までに、同社の原材料の80%以上を占める茶葉と他の主要原材料の生産を、リジェネラティブ農業型に転換する。

 2つ目は、包装での環境サステナビリティ。2025年までに包装材100%で再生利用可能、リサイクル可能または堆肥化可能を実現。2026年までに包装材の100%を再生素材またはサステナビリティ調達された再生可能な素材に転換。同じく2026年までに包装材の使用量を30%削減する。

 3つ目は、気候変動。科学的根拠に基づく削減イニシアチブ(SBTi)から二酸化炭素排出量削減の承認を受けることを前提に、2026年までにスコープ1とスコープ2でカーボンニュートラルを実現。2030年までにスコープ3を含め2020年比で45%削減する。

 4つ目は、農業生産者のエンパワーメント。2026年までに25万人以上の小規模農家を対象に、生計向上のための研修とプログラムを展開する。

 5つ目は、人権とフェアトレード。2026年までに原材料の100%で、同社のフェアトレード等の基準の遵守を達成。2029年までに、サプライチェーン全体の直接サプライヤーと農場労働者が生活賃金または収入を得ることを確保する。

 6つ目は、DE&I。2022年末までに従業員と直接サプライヤーでダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを担保する観点で、測定可能な目標を設定する。

 7つ目は、寄付。毎年売上1%以上をミッションに沿った団体に寄付する。同社は「1%フォー・ザ・プラネット」に加盟している。

 エカテラには他に、リプトン、PGティップス、T2、プッカ、レッドラベル等の茶子会社を持つ。同社では各ブランド企業毎にサステナビリティ戦略を構築している。

【参照ページ】Tazo Tea

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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