環境省は4月28日、脱炭素先行地域募集(第3回)の公募結果を発表。16自治体が脱炭素先行地域(第3回)として選定された。公募では、共同提案を含め67の地方公共団体から58件の計画応募があった。
同制度は、2030年度までに民生部門(家庭部門及び業務その他部門)の電力消費でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を実現するとともに、日本政府の2030年度目標と整合する運輸部門や熱利用等も含めた排出削減を地域特性に応じて実現する地域を選定する制度。交付率50%から75%の範囲で補助金を支給する。2023年度の予算は400億円。
選定されたのは、青森県佐井村、岩手県紫波町、福島県会津若松市、栃木県日光市、山梨県甲斐市、長野県小諸市、長野県生坂村、奈良県生駒市、鳥取県鳥取市、島根県松江市、岡山県瀬戸内市、高知県須崎市、高知県北川村、高知県黒潮町、熊本県あさぎり町、鹿児島県日置市。全体的に、小売電力会社との協働提案が多い。
今回は、関係省庁の支援策等を具体的に活用し、脱炭素事業と組み合わせる「施策間連携モデル」として5件選定。また地域版GXモデルとして2件を選定し、ここちらは専用で、特定地域脱炭素移行加速化交付金予算30億編分が2023年度予算として用意されている。
環境省は、「脱炭素先行地域」を100ヶ所以上選定できることを目標として掲げている。「2025年度までに、脱炭素に向かう地域特性等に応じた先行的な取組実施の道筋をつけ、2030年度までに実行」を目的としている。
【参照ページ】脱炭素先行地域選定結果(第2回)について
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