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【国際】コカ・コーラ、2035年環境目標発表。前回目標から指標を厳選。水・リサイクル目標も

 飲料世界大手米コカ・コーラ・カンパニーは12月2日、新たに2035年環境目標を発表した。従来の2030年目標を改訂した。

 今回発表した目標は、「水」「パッケージ」「気候変動」の3つのテーマを設定。一方、2030年目標で掲げていた「農業」テーマの目標は取り下げつつ、アクションは継続するとした。

【参考】【国際】コカ・コーラ、2030年環境目標に向け概ね順調に進捗。パッケージ、水、農業等(2024年8月26日)

 水に関しては、前回の2030年目標と同様、最終製品に使用した水の100%以上を自然環境や地域社会に還元する。すでに同社は2015年以降、同目標を達成しており、今後も継続する。また、コカ・コーラのボトラー等も含め使用水量の100%を自然環境に還元することを目指す高リスク地域の数を前回2030年目標の175から200に増やした。ボトラー等を含めたコカ・コーラー・システムの生産施設のリスクプロファイルは5年以内に再評価する予定。一方、節水目標や、事業及び農業サプライチェーンで重要な水系60ヶ所をパートナーとともに保全する目標については取り下げた。

 パッケージでは、一次パッケージ(プラスチック、ガラス、アルミニウム)に35%から40%の再生材料を使用する。その一環として、再生プラスチックの使用率を世界全体で30%から35%に引き上げる。一方、前回の2030年目標では、パッケージ素材の再生素材率を世界全体で50%にするとしていたため、目標を下方修正した形。また、毎年市場に投入されるボトルや缶の本数の70%から75%を確実に回収する。こちらも前回2030年目標では「同数」としていたため、目標を下方修正している。バージンプラスチック消費削減目標、再充填可能または返却可能な瓶やペットボトルでの商品販売量割合目標、リサイクル可能素材率の目標は取り下げたが、すでに始めたアクションについては継続していく模様。

 気候変動では、スコープ3を含め1.5℃目標と整合する2035年削減目標を遵守する表明。具体的な数値については示していない。また、買収したBODYARMOR、CHI、Costa、doğadan、fairlife、innocent等の事業については、当初は目標対象外としつつ、徐々に含めていく考え。

 今回目標を取り下げた農業については、前回は重要農作物原材料の同社「持続可能な農業原則」遵守率100%を目標としていたが、今後は目標は設定しないと表明。一方。サプライヤーや第三者機関のステークホルダーと協力し、農業原料の持続可能な調達を支援する施策やプログラムは継続していく予定とした。

【参照ページ】The Coca‑Cola Company Evolves Voluntary Environmental Goals

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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