
化学業界の国際的なサステナビリティ・イニシアチブTogether for Sustainability(TfS)は10月24日、化学業界でのスコープ3カテゴリー1排出量の安全な受け渡しを可能にしたソリューション「プロダクト・カーボン・フットプリント(PCF)エクスチェンジ・ソリューション」を開始したと発表した。
【参考】【国際】化学大手37社、化学製品のスコープ3算出でガイドライン策定。WEFやWBCSDとも連携(2022年9月30日)
【参考】【国際】TfS、化学サーキュラーエコノミーのスコープ3算定ロジックで修正案発表。GHGプロトコルの課題(2023年11月2日)
TfSには現在54社が加盟。世界化学大手が数多く加盟する中、日本では三井物産のみが加盟している。
今回開発したソリューションは、WBCSDの「カーボン・トランスペアレンシー・パートナーシップ(PACT)」が開発した「パスファインダー・フレームワーク」や、ドイツを中心とした自動車関連企業172社加盟の「Catena-Xオートモーティブ・ネットワーク」等に準拠し、サプライチェーンでの排出量データ共有を安全に実現する仕組み。技術的にはシーメンスの「SiGREENテクノロジー」を採用している。
【参考】【国際】WBCSD、パスファインダー・フレームワーク第2版を発行。主に4つの内容を補強(2023年2月11日)
同ソリューションは、大量データの同時共有、共通PCFガイドラインを活用することによる比較可能性の確保、セキュアなデータ環境の整備の3つを実現。用途としては、当初は化学セクター向けに設計されたが、接着剤から自動車、医療等まで幅広いセクターでも活用可能なものとなっている。
【参照ページ】Press release – TfS unveils pioneering carbon data exchange to drive decarbonisation in the chemical industry
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