
持続可能な発展を目指すグローバル企業団体WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)は9月22日、代替化学原料に関する共通定義、サステナビリティ基準、評価手法を確立したガイダンスを発表した。企業の調達判断を共通化し、需要の集約と投資拡大につなげることを狙う。今後は市場性を整備するための環境構築を進めていく。
同ガイダンスでは、現在製造される製品・素材の95%以上は、少なくとも一つの工業的な化学プロセスに依存していると指摘。化学セクターの原料の大部分は化石資源に由来するため、大幅な脱炭素化には製造工程のエネルギー転換に加え、製品を構成する炭素の供給源を変える必要がある。また、同じ原料が包装、消費財、建設、自動車、繊維など幅広い分野に使われることから、原料段階の選択は複数のバリューチェーンの排出量を左右するとした。
普及に向けた課題としては、代替原料の定義、評価方法、サステナビリティ要件が企業や市場毎に異なり、買い手は製品を比較しにくく、供給者は環境パフォーマンスを明確に訴求できないことに着目。需要が分散し、長い開発期間と多額の資金を要する設備投資の見通しが立ちにくいことも構造的課題と位置づけた。
そこで同ガイダンスは、代替原料を「生物由来(バイオジェニック)炭素」「使用済み由来炭素」「回収炭素」の3つに分類。生物由来には、…
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