米サステナビリティコンサルティング会社のPure Strategiesは9月9日、企業による製品のサステナビリティプログラムに関する2015年度の調査報告書、"Advancing on the Path to Product Sustainability"を公表した。今年で2回目となる同報告書は世界150カ国以上の企業の調査に基づくものだ。
同報告書によると、製品のサステナビリティプログラムに関する来年度の予算増加を予定している企業は昨年から2倍に増えたという。今年の報告書にはヒューレット・パッカード、ノースフェイス、アンハイザー・ブッシュ・インベブ、マース、ションソン・エンド・ジョンソン、そしてクロロックスの事例が盛り込まれており、企業が投資から最大限の成果を生み出し、競争力を維持するためのベストプラクティスが記載されている。
また、今回の調査により、製品のサステナビリティ向上のための取り組みが最も進んでいる企業は、従業員の士気向上やリスク削減、経費節約、売上増加などの事業上の利益も生み出していることが明らかになった。また、これらの企業は共通した製品サステナビリティプログラムのアプローチを共有しており、プログラムを自社と整合させ、事業への統合を実現していることも分かった。具体的には、経営陣がリーダーシップを発揮し、責任を持って目に見える形でサステナビリティプログラムに参加しているほか、企業は重要課題に対する明確な目標を設定し、サステナビリティを事業プロセスの中核と業績測定に組み込んでいるという。
Pure Strategiesは同報告書の中で、製品のサステナビリティにおける競合企業の急速な進歩に後れをとることなく事業価値を最大化する方法、強固な企業連携を構築し、製品サステナビリティを事業の中核に位置づける際の進め方の2点を特定している。
製品のサステナビリティ向上に向けた投資は長期的な事業価値、競争力の向上につながるという考えは既にコンセンサスとなりつつあり、今回の報告書でも改めてそれが確認された形だ。サステナビリティを事業に統合し、利益を生み出している企業は一体どのような点を重視してプログラムを展開しているのか。興味がある方はぜひレポートをダウンロードして頂きたい。
【レポートダウンロード】Advancing on the Path to Product Sustainability
【参照リリース】Investment in Product Sustainability on the Rise According to New Research from Pure Strategies
【企業サイト】Pure Strategies
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