UAE(アラブ首長国連邦)の連邦首都アブダビで、1月18日から25日にかけて「Abu Dhabi Sustainability Week 2014」が開催された。Abu Dhabi Sustainability Weekは中東エリアで開催されているサステナビリティ関連の国際会合としては最大の規模を誇り、年に一度、世界中から各国政府の代表者や政策立案者、科学者、ビジネスリーダー、学術関係者など幅広いエキスパートが集まってサステナビリティに関する議論を重ねる一大イベントだ。
今年は昨年を超える170ヶ国以上の国々からエネルギー産業、水産業の関係者を中心に30,000名以上の参加者が集まり、出展企業も40ヶ国、800以上にのぼった。期間中にはThe World Future Energy Summit 2014、The International Water Summit (IWS) 、The EcoWASTEなども開催され、エネルギー問題、食糧問題、水問題など様々な課題について話し合われた。
中東というとオイル問題が真っ先に思い浮かぶ方も多いかもしれないが、今、中東地域においてオイル以上に重要なトピックとなっているのが、水問題だ。中東では急速な人口増や都市化により水の消費量が増加しているのに対して、乾燥地域における水資源不足、水供給インフラの未整備などが深刻な問題となっている。
上記VTRでも、アブダビの環境コンサルティング会社に勤めるLAILA YOUSEF AL HASSAN氏も、"Water is more important than oil to the UAE(UAEにとって、水はオイルより大事だ。)"というUAEの皇太子、Sheikh Mohammed bin Zayed氏の発言を取り上げている。
そしてもちろん、水問題は中東諸国に限らず、アフリカやインド、中国など人口増加地域のほとんどが抱えているグローバルな問題でもあり、水資源の持続可能な開発、水消費量の削減、海水淡水化技術の革新など、幅広いトピックが存在している。同期間内に開催されたThe International Water Summit は、水問題の解決に向けた世界唯一のグローバルプラットフォームだ。
VTRを見ていて印象的なのは、こうした大規模な国際イベントに地元の子供たちも参加していることだ。実際に将来を生きることになる子供たちが小さい頃からサステナビリティの問題に触れ、関心を持つことも非常に重要だ。
【Webサイト】Abu Dhabi Sustainability Week 2014
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