【国際】The Climate Group、2025年までに世界の全都市の街灯をLEDにするキャンペーンを開始 2015/10/10 最新ニュース

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 低炭素社会の実現を目指して気候変動対策を呼び掛けている国際NPOのThe Climate Groupは9月24日、全世界の地方自治体や都市、電力企業らに対して2025年までに全ての都市の街灯をLEDに切り替えるよう呼びかけるグローバルキャンペーン、”LED = Lower Emissions Delivered“を開始した。LEDへの切り替えによるCO2排出量の削減とコスト削減をアピールしている。

 The Climate Groupが同日公表したレポート、”The Big Switch: Why it’s time to scale up LED street lighting“によると、世界中の大都市はLEDへの切り替えを望んでおり、技術的な問題も既に克服しているものの、現在は12月にパリで開催予定のCOP21の準備段階にあり、切り替えに向けたビジネスモデルおよび資金調達方法のブラッシュアップに向けて政府や金融機関からの支援を望んでいるという。

 先行事例を見ると、街灯をLEDに切り替えた都市では50~70%のエネルギー節約に達し、LEDとスマートコントロールの組み合わせでは、より多く節約できている。The Climate Groupがフィリップス・ライティングと連携してニューヨーク、ロンドン、コルカタ、シドニーを含む世界12都市で実施したトライアルによると、街灯をLEDに切り替えた都市では50~70%のエネルギー節約が実現し、更にLEDとスマート制御との組み合わせにより更なる節約が実現できたという。

 The Climate GroupのCEOを務めるMark Kenber氏は「我々の実践とステークホルダーとの協議により、気候変動に対処するにはLEDが最も着手、実行しやすいという結論が出ている。LEDは技術面も確かで採算性もあり、既に世界中の都市で多大な節約をもたらしている。2025年までに世界中の街灯は約3.5憶個になる見通しで、地方自治体や電力会社、金融機関らは既存および新設の街灯の全てをLEDまたは同等にエネルギー効率のよいものにすることを確実にするべく協働する必要がある」と語った。
 
 Mark氏によると、ニューヨーク市では米国最大規模となる25万個の街灯のLEDへの切り替えを進めており、2017年までに1400万米ドルの電気代とメンテナンス費用を節約できるという。さらに米国の全ての街灯をLEDにした場合、60億米ドルの節約となり、CO2排出削減量は850万台の自動車を道路から排除した場合と同等となるという。

 米国ではロサンゼルス市が2013年に14万個のLED街灯を導入し、2014年には63%のエネルギーと870万米ドルを節約している。現在はフィリップ・ライトニングの支援により80%のエネルギーを節約できる可能性をもつモバイル・クラウド技術を利用したスマートLEDへの切り替えを進めている。

 また、LEDの効用は電気代とエネルギーの節約だけではない。より高質の電灯により可視性が高まり、交通事故の削減につながる。LED街灯にした都市ではより充実したインフラによる新たな投資や地域の繁栄をもたらしていると今回のレポートで報告されている。

【レポートダウンロード】The Big Switch: Why it’s time to scale up LED street lighting
【参照リリース】The Climate Group calls for all city street lighting to switch to LED by 2025: new report reveals carbon and cost savings
【団体サイト】Climate Group
【参考サイト】LED = Lower Emissions Delivered

(※写真提供:Songquan Deng / Shutterstock.com

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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