
スイス食品大手のネスレは11月12日、オランダのJacobs Douwe Egberts、カナダのMother Parker’s Coffee & Teaら共同で、持続可能なコーヒー調達プログラムのSustainable Coffee Programを通じてエチオピアにおける新たな食物のトレーサビリティ・システムに130万米ドルを投資したと公表した。調達企業らがコーヒーの「フットプリント」を追跡し、その品質とサステナビリティをしっかりと確認できるようにすることで、エチオピアのコーヒー輸出量を増加させるのが目的だ。
Sustainable Coffee Programは持続可能な商品取引を推進するSustainable Trade Initiative(IDH)が主導する官民協働イニシアチブで、コーヒー分野のサステナビリティ基準設定や持続可能なコーヒー生産を推進するための活動を展開している。
システム開発を主導したのはEthiopian Commodity Exchange(エチオピア商品取引所、以下ECX)で、ECXは140万米ドルを投資した。また、USAID(米国国際開発庁)が180万米ドルを支援し、ネスレらの支援と合わせてシステム開発には総額450万米ドルが投資された。IBMの技術を活用した同システムは、国有のトレーサビリティ・システムとしては世界初となる。間もなくエチオピアの500万人以上の小規模農家が網羅られる予定で、まずは現在収穫期にあるコーヒーからパイロット運用がスタートする。
同システムにより商品の透明性が向上すれば、バイヤーはよりエチオピアコーヒーを調達しやすくなるだけではなく、小規模農家にとってもより高品質で安全なコーヒーを生産するインセンティブとなる。エチオピアにとって、同システムはコーヒー輸出量の増加、ひいては同国経済の発展に向けた大きな一歩となる。今後、トレーサビリティの向上を通じてより多くの高品質な農産物が生産、取引されることを期待したい。
【参照リリース】Nestlé investment helps Ethiopia launch coffee traceability system
【参照リリース】Ethiopia Launches Coffee Traceability System
【企業サイト】Nestle
【参考サイト】Sustainable Coffee Program
【参考サイト】The Ethiopian Commodity Exchange(ECX)
【参考サイト】Sustainable Trade Initiative(IDH)
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