【イギリス】マイクロプラスチックの35%は化学繊維由来。英国機械学会、政府に対策求める 2018/09/18 最新ニュース

 英国機械学会(IMechE)は9月13日、アパレル業界に対し、製造工程や使用する素材を見直し、業界のサステナビリティを高める提言をまとめたレポート「Engineering out Fashion Waste」を発表した。IMechEによると、ポリエステル素材の洋服5kg毎に、600万のマイクロプラスチックが海洋に流出。国際自然保護連合(ICUN)によると、海洋マイクロプラスチック全体の35%は合成繊維の洗濯によるものだという。

 今回のレポートは、水消費、二酸化炭素排出、廃棄物の3つの課題に焦点を当て、廃棄物では合成繊維のマイクロファイバーが海洋マイクロプラスチックとなる課題にも言及した。

 水消費では、アパレル業界は年間790億m3の水を消費。その多くが繊維生産過程で消費されている。さらにアパレル需要の増加により2030年までに水消費量は50%増加すると予測されている。二酸化炭素排出では、原油由来の繊維であるナイロン、アクリル、ポリエステル等は、リネン、コットン、ウール等の繊維に比べて二酸化炭素排出量が多い。

 廃棄物では、英国では、年間購入数の約30%に相当する2億3,500万点のアパレル製品が毎年廃棄され、多くが埋立処分されている。繊維の分解リサイクルはまだ容易ではなく、同レポートは年間廃棄量のわずか1%のみしかアパレル用にリサイクルされておらず、他の用途を合わせても14%しかない。残りは焼却処分または埋立処分に回る。また、生産工程で生じる端切れ布の量も莫大で、年間600億平方m2分にも達する。

 海洋マイクロプラスチック削減については、低温での洗濯、洗濯ネットの使用、回転式乾燥機の使用削減、フィルター設置によるごみ回収等を消費者に呼びかけるよう業界に求めた。

 今回IMechEは、英政府に対し、アパレル企業と協働し、環境配慮型繊維をの開発、「グリーンウォッシング」への対処、メカニカルリサイクル及びケミカルリサイクルの技術確立を提言した。

【参照ページ】35% of microplastics released into the world’s oceans are from synthetic textiles

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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