経済産業省と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は10月31日、2008年度から取り組んできた海底熱水鉱床開発の総合評価結果を公表した。沖縄海域及び伊豆・小笠原海域で鉱床を発見し、浮遊選鉱プロセスを構築し、採掘した亜鉛から亜鉛地金の製造にも成功した。一方、経済性観点では、収支は赤字となり重い課題が見えてきた。同報告では、銅や金・銀等、経済価値の高いを採掘対象とできれば経済性は見出しうるとした。
海底熱水鉱床とは、海底から噴出する熱水が冷海水と接触することで金属類が表出する多金属鉱床。銅、鉛、亜鉛、金、銀や、ゲルマニウム、ガリウム等のレアメタルが含有すると言われている。水深は、水深700mから1600mほど。日本政府は、日本領域内での金属資源鉱床として期待を寄せている。
海底熱水鉱床の資源採掘による環境への悪影響も大きくないとした。
今後、同総合評価の結果も踏まえて「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」が改訂され、海底熱水鉱床の今後の取り組みに関する方向性や具体的な計画が示される予定。
【参照ページ】海底熱水鉱床開発に関する総合評価を実施しました
【参照ページ】JOGMECの取り組み状況/海底熱水鉱床
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