米グーグルは3月13日、新型コロナウイルス感染症の検査是非の事前判断を下す「トリアージ判断」で、アルファベット傘下Verifyが判断ツールを開発中であることをツイッター上で明らかにした。米トランプ大統領は、記者会見の中でグーグルが全米での判断ウェブサイトを開発中と表明したが、その1時間後に、グーグルが情報を訂正する形となった。
アルファベットの判断ツールは、グーグルではなく、アルファベット・グループの別会社Verilyが開発に携わっている。ホワイトハウスのデビー・バークス・コロナウイルス対応調整官は、全米の市民向け診断サイトをグーグルが開発しているとしていた。グーグルの発表では、開発中の診断サイトは、地域は全米ではなく、ベイエリアでまず実証導入する考え。さらに診断ツールは、一般人を対象としたものではなく、医療関係者を支援するためのツールとして導入することを狙っている。このあたりがトランプ大統領の発表と異なる点。
Verilyが開発しているツールは、同社のプロジェクト運営ウェブサイト「Project Baseline」で発表される予定だという。早ければ数日以内にも公表される見込み。
その他にもIT大手は、新型コロナウイルス対策での施策を加速している。グーグルは3月4日から、「G Suite」と「G Suite for Education」の全世界のユーザーに対し、オンライン会議機能「Hangouts Meet」のアドバンス機能を無料開放(通常月額13米ドル)しており、7月1日まで続ける。アドバンス機能では、250人まで同時参加でき、ライブ配信も10万人まで無料でできる。
またグーグルは、災害関連の緊急速報ツール「SOSアラート」を通じ、米疾病対策センター(CDC)や世界保健機関(WHO)の情報を配信。YouTubeでも、信頼できる情報源を優先するため、「COVID-19(新型コロナウイルス)」で検索するとWHOの動画につながるようにもした。一方、YouTube、Google Play、オンライン広告では、新型コロナウイルスに便乗するものを適宜削除する対策も打っている。
同様にマイクロソフトも、チームコミュニケーションツール「Teams」を6ヶ月無料販売する施策を開始いた。
フェイスブックは、ニュースフィードにCDCの情報ページに直接つながるボックスを表示。WHOに対し無制限かつ無料で広告掲載できる権利を付与した。ツイッターやインスタグラムでも、COVID-19で検索するとCDCやWHOのページへのリンクを上位表示する施策を開始している。
アップルも、アップルストア上で、新型コロナウイルスに関連するアプリでは、政府や医療機関以外のものを排除する施策を打っている。
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