環境省は3月30日、2018年度の全国の一般廃棄物(ごみ及びし尿)の排出及び処理状況等の調査結果を発表した。ごみ総排出量は4,272万t、1人1日当たりのごみ排出量は918g。いずれも前年度比で減少した。しかし、リサイクル率は2017年度20.2%だったが、2018年度は19.9%に減少した。
一般廃棄物は、事業所から出る事業系ごみと家庭から出る生活系ごみがある。今回の結果では、事業系ごみは過去10年間概ね横ばいだが、生活系ごみが大きく減少してきている。全体に占める割合では、生活系ごみが69%を占める。
ごみの処理では、日本では多くが焼却、破砕・選別等により中間処理される。4,272万tのうち94%が中間処理され、特に焼却により大幅に重量が少なくなる。最終的に埋立処分される量は、中間処理後の最終残渣と直接処分される量を合わせて384万t。全体に占める割合は9.4%。再資源化された重量は853万tで全体の20%。最終処分場のキャパシティを示す「残余年数」は全国平均で21.6年。
ごみの焼却による熱利用では、ごみ全体の減少により焼却熱量も減ってきている。その中でも、熱利用やごみ発電で余熱利用をしない焼却施設での処理量の減少が大きい。
地方自治体単位では、1人1日当たりのごみ排出量が一番少なかったのは長野県南牧村。リサイクル率が最も高かったのは北海道豊浦村。
【参照ページ】一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成30年度)について
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