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【イギリス】政府、休眠口座スキームを保険・年金・証券等に拡大。1100億円をコロナ支援に動員

 英デジタル・文化・メディア・スポーツ省市民社会室(OCS)は1月9日、新型コロナウイルス・パンデミックからの復興のための資金源として、休眠口座活用スキームの拡大を発表。総額8億ポンド(約1,100億円)を英内閣府が休眠口座資金投資のために2012年に設立した独立機関Big Society Capital(BSC)等を通じて、ソーシャル支援機関に拠出する。

 同スキームは2011年に創設されて以来、15年以上使用されていない休眠銀行口座7.45億ポンドを活用した基金を創設し、ソーシャルセクターの資金支援を実施している。2020年5月には追加1.5億ポンドの休眠銀行口座も動員された。同スキームでは、休眠口座を所有者と連絡をつけるよう努力した上で、所在不明の場合に休眠口座として認識されるが、所有者が口座資金を主張した場合には、所有者に資金は変換される。その分の支援を銀行が続けるかどうかは、その都度判断できる。現在、休眠預金口座スキームに参加している銀行は、HSBC、ロイズ・バンキング・グループ、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド等30社に及ぶ。

 これまでの資金経由機関は、Big Society Capitalに4.25億ポンド、イングランド地方の社会的弱者向けの金融サービス機関Fair4All Financeに9,600万ポンド、ニート若者の支援のためにYouth Futures Foundationに9,000ポンド、パンデミックでの活動支援としてAccess – The Foundation for Social Investmentに4,000万ポンド、ウェールズ地方の精神疾患者の雇用支援プロジェクトEngage to Changeに1,040万ポンドを拠出している。

 また別途、スコットランドと北アイルランドでは、独自の休眠預金口座スキームが展開されており、各々、6,200万ポンドと2,100万ポンドの資金が支援先に展開されている。

 今回の拡大では、同スキームの対象を、保険会社、年金基金、投資管理会社、証券会社等に拡大するというもの。OCSは、休眠口座活用スキームの拡大に関するパブリックコメントを2020年2月21日から7月16日にまで実施、今回の内容を決定した。活用された資金は銀行のものも含め、Reclaim Fundが資金管理を担当。余剰リターンについては、全額、社会的投資機関National Lottery Community Fundに寄付している。

【参照ページ】UK Government announces major boost to coronavirus recovery through expansion of Dormant Assets Scheme

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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