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【アメリカ】税関、ファストリの綿シャツ押収。ウイグル産の疑いを理由。ミズノ等は調達中止

 米国土安全保障省税関・国境取締局(CBP)は5月10日、ファーストリテイリングが米国に輸入しようとした「ユニクロ」のシャツを押収したとことを示す資料を公表した。中国・新疆ウイグル自治区の新疆生産建設兵団(XPCC)が生産した綿花を使用していることが疑われた。CBPは、人権違反での「違反商品保留命令(WRO;withhold release order)」を発する権限を持っている。

 CBPの文書によると、CBPは、XPCCが綿花生産で強制労働に関与していることを理由に、2020年1月にXPCC及び関連会社が生産したコットンを活用した繊維やアパレル製品をWROの対象と追加したと発表。そして、1月5日、ロサンゼルスのロングビーチ港で、ファーストリテイリングの製品を押収した。ファーストリテイリングは不服を伝え、XPCC産のコットンではなく、中国産でもないないことを訴えたが、CBPは証拠不十分と判断した。

 CBPは4月9日の通知で、ファーストリテイリングに対し、押収した製品を60日以内に米国外に再輸出するか、押収品をCBPによって破棄するかの選択を提示。同社は4月23日に、再審を請求し、現在係争中の状況。CBPは一連の措置を「非常に遺憾」としている。同社の北米での売上は全体の数%で、売上全体に与える影響は軽微という。

 日本経済新聞の調査によると、日本のアパレル主要50社のうち、新疆ウイグル自治区産の綿花を調達している企業は14社。そのうち、ミズノ、ワールド、コックスが調達中止を決めた。

【参照ページ】CBP Issues First Ruling Under Amended Forced Labor Statute, Denying Protest of Apparel Importer and Affirming Exclusion of Shipment of Cotton Garments for Violation of Xinjiang Production and Construction Corps Withhold Release Order on Cotton and Downstream Products
【参照ページ】新疆綿、ワールドやミズノ使用中止 ウイグル人権配慮

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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