ファーストリテイリングは9月17日、2030年までにスコープ1、スコープ2での二酸炭素排出量を2019年比90%削減、スコープ3での同排出量を同年比20%削減し、100%再生可能エネルギーへ移行する目標について、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)の承認を得たと発表した。
同社は2020年1月、2050年までに二酸化炭素ネット排出量をゼロ(カーボンニュートラル)にするコミットメントを宣言。「ファッション業界気候行動憲章」にも署名済み。
【参考】【日本】ファストリ、ファッション業界気候行動憲章に署名。日本企業では2社目。脱石炭火力も(2020年1月16日)
今回同社は、目標設定の基準フレームワークとして「well-below 2°Cシナリオ」を採用。SBTiは7月、7月15日以降の申請では「1.5℃シナリオ」しか受け付けないことを発表済み。「well-below 2°Cシナリオ」で承認を得た同社は、承認から5年後の日までに再承認を受けなければならない。
【参考】【国際】SBTi、目標承認シナリオを「1.5℃目標」に限定。それ以外の承認企業は再承認必要(2021年7月23日)
目下、グローバル大手では、IPCC第6次評価報告書(AR6)の第1作業部会(WG1)報告書(自然科学的根拠)を受け、2040年カーボンニュートラルの宣言が増加。ファーストリテイリングにもさらなるアクションの加速が求められる。
【参考】【国際】IPCC、第6次報告書のWG1報告書公表。2040年に1.5℃上昇。2100年に2m海面上昇のリスク(2021年8月10日)
【参考】【国際】P&G、2040年スコープ3含むカーボンニュートラル宣言。Race to Zeroにも参画、気候変動は最優先課題(2021年9月16日)
【参考】【国際】シスコ、2040年スコープ3含むカーボンニュートラル宣言。IPCC第6次評価報告書に呼応(2021年9月11日)
【参照ページ】Fast Retailing's GHG Reduction Targets Approved as Science-Based
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