国際環境NGO4団体が運営している「クリーンエネルギー・バイヤーズ・インスティテュート(CEBI)」は10月25日、サプライチェーン全体での再生可能エネルギー導入を促進するための研修プログラム「クリーンエネルギー調達アカデミー」を創設したと発表。米アップル、米アマゾン、米メタ・プラットフォームズ、米NIKE、米ペプシコ、米REIが資金提供で協力する。
CEBIは、世界自然保護基金(WWF)、BSR、ロッキーマウンテン研究所(RMI)、世界資源研究所(WRI)の4団体が2018年に設立した「再生可能エネルギー・バイヤーズ・アライアンス(REBA)とREBA協会を前身とし、2020年に設立された。同時に設立された姉妹組織にクリーンエネルギー・バイヤー協会(CEBA)がある。CEBIは現在、2030年までに米国の電力の90%をクリーンエネルギーに転換することを目標として掲げている。
創設されたクリーンエネルギー調達アカデミーは、サプライヤーの能力向上を狙い、研修資料や研修カリキュラムを作成、共有していく。We Mean Business Coalitionやグーグルの社会貢献組織Google.orgも運営を支援する。特に4つの活動目的を設定した。
- 教育とデータへのアクセスを通じ、サプライヤーの再生可能エネルギーへの投資能力を向上
- サプライチェーンにおける気候変動対策という共通課題に取り組む異業種間の相乗効果を促進
- サプライヤーが再生可能エネルギーの目標とコミットメントを高めるよう奨励
- 製造業にとって重要な地域に、再生可能エネルギーを購入するコミュニティを新設