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世界経済フォーラム(WEF)は1月18日、世界のフィンテック市場について分析した報告書を発表した。これまで十分な金融サービスを受けることができなかった消費者や企業の需要により市場が拡大している模様。
同報告書は、5つの業態、6つの地域で事業を展開する227のフィンテック企業を対象に調査したもの。対象の5つの業態は、デジタル融資、デジタル資金調達、デジタル決済、デジタルバンキングと預金、インシュアテック。地域は、アジア太平洋、ヨーロッパ、中南米、北米、中東と北アフリカ、サブサハラアフリカの6地域。ケンブリッジ大学のジャッジ・ビジネス・スクールのケンブリッジ・センター・フォー・オルタナティブ・ファイナンス(CCAF)と共同で作成された。
同報告書では、調査対象の顧客増加率は平均50%を超えており、インシュアテックが最も成長した。地域別では、サブサハラアフリカが唯一成長率が50%を割ったが、それ以外の地域では堅調な成長を示した。
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(出所)WEF
成長の要因を消費者の需要だと回答した企業の割合が51%と最も多かった。逆に成長阻害要因として上位に挙げられたのは、マクロ経済要因が56%、資金調達環境が40%であり、世界的なインフレと金利の高止まりが意識された結果となった。
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(出所)WEF
フィンテック企業を取り巻く法規制環境については、調査対象の企業の63%が適切だと捉えており、38%が事業の成長を支える要因として挙げていた。一方で、フィンテック企業のライセンスや登録プロセスに課題があると感じており、政府や規制当局が改善できる分野であることがわかった。
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(出所)WEF
フィンテック企業はこれまで十分な金融サービスを享受できていない顧客層へのサービスや商品を拡大している。特に、新興国や発展途上国(EMDE)では、先進国と比較して、低所得者、若者、農村部の顧客の割合が高い。
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(出所)WEF
フィンテック業界の将来の展望では、今後5年間の最も影響のあるアジェンダとして、人工知能(AI)が70%でトップ、次いで、デジタル経済が54%、オープンバンキングとエンベデッド・ファイナンスが53%だった。
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(出所)WEF
【参照ページ】New Research Reveals Resilient and Growing Fintech Industry, Driven by Consumer Demand
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