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【国際】PRB、金融の健全性・インクルージョンでガイダンス発行。目標設定手法と具体的KPI提示

 国連責任銀行原則(PRB)は2月21日、銀行向けに「金融の健全性とインクルージョン」ガイダンスを発行した。目標設定から実践までの進め方を提示した。

 同ガイダンスを策定した「金融の健全性とインクルージョン・ワーキンググループ」の構成メンバーは、サンタンデール銀行、ING、ウニクレディト、BBVA、カイシャバンク、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)、仏郵便貯金銀行、江蘇銀行、アイルランド銀行、サンコープ等26社。日本の銀行はゼロ。

 同ガイダンスは、「金融の健全性」の定義として、「個人または企業が現在の財務的債務を円滑に管理し、財務の将来に自信を持つことができる状態のこと」としている。意味は広範で、メンタルヘルスも含め個人と企業がウェルビーイングを実現するための主要要素であり、「金融ウェルビーイング」とも同義語としている。

 同ガイダンスでは「金融の健全性」を実現するための構成要素として、4つの柱を示している。

  • 日々の財務管理:短期ニーズを満たし、長期ゴールを支援するための日々の財務管理
  • 金融リジリエンス:金融ソリューションを必要とする金融危機や非金融危機の衝撃吸収の実現
  • 金融自信・自己効力感:個人及び企業の財務に安心感を得られ、管理できている状態の実現
  • 財務計画・実行:計画し、実行し、長期ゴールを達成できる状態の実現

 また金融健全性を取り巻く構造として、社会経済環境、個人の特性、借り手に必要なる要素、借り手の行動を踏まえ、全体の概念を整理した。

(出所)PRB

 さらに、目標設定のための参考指標として、27の中核指標と47の追加指標を提示した。目標の進め方では、状況分析及び銀行のパフォーマンス評価やベールラインを確認した上で、野心的な目標を設定。また、目標設定に資する情報やデータの参考情報についてもまとめた。

 同ガイダンスは、金融の健全性を優先することで、金融機関は顧客ロイヤルティや商品利用率の向上から利益を得るだけでなく、貧困削減やより健全でインクルーシブな経済の創造にも貢献できるとした。

【参照ページ】UNEP FI launches newest guidance on Financial Health and Inclusion for banks

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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