
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の三菱UFJ信託銀行と、グローバル運用会社First Sentier Investorsが共同設立したシンクタンクのMUFGファースト・センティア サステナブル投資研究所は6月23日、健康とグローバル食品システムに関する新たなレポート「Health & Global Food Systems: An Investor’s Guide」を発表した。作成では、英環境シンクタンクのプラネット・トラッカーも協力した。
同ガイドは、世界的に深刻化する肥満、栄養不足、食の不均衡、薬剤耐性(AMR)の拡大等の健康リスクが、食品業界の事業モデルと投資リスクに与える影響を分析。特に、超加工食品の過剰摂取や、脆弱なコミュニティに対する過度なマーケティング活動が、健康格差の拡大をもたらしていることを強調した。
具体的には、世界人口の42%が2020年時点で過体重または肥満に分類されており、2035年には54%に達するとの予測を紹介。また、肥満に起因する疾病は世界で年間4,200万人の死因とされており、経済損失は経済協力開発機構(OECD)諸国のGDPの3.3%に及ぶことにも言及した。AMRに関連する死者数は、年間127万人に上り、2050年までに倍増する可能性があることも伝えた。
対策面では、機関投資家に対し、「健康的な食品へのアクセス」「超加工食品への依存の低減」「抗生物質の適切使用」「マーケティング規制への対応」等、6つの主要テーマに沿って企業を評価する視点を提示。また、機関投資家は、リスク軽減と同時に変化する消費者ニーズや規制環境への適応度を評価することで、持続可能な投資判断を下すことができるとした。
【参照ページ】Health & Global Food Systems: An Investor's Guide
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