
森林保護推進の国際NGO森林管理協議会(FSC)は7月1日、FSC認証をEUの森林破壊・森林劣化規則(EUDR)に準拠させるため、新たな規制モジュールとリスク評価フレームワークを発行した。EUDRの影響を受けないFSC認証取得者も活用できる。
【参考】【EU】森林破壊・森林劣化規則が成立。7品目にデューデリ義務。猶予期間は18ヶ月。違反時は巨額罰金も(2023年5月18日)
今回発行された新たな規制モジュール「FSC-STD-01-004」は、任意の追加規格として策定された。森林管理、CoC、管理木材認証の追加要求事項や認定要求事項が定めれている。EUDRの要求事項を満たすためにFSC認証を利用する企業を後押しする。
同時に発行されたリスク評価フレームワーク「FSC-PRO-60-006」は、2021年から改訂作業を開始。EUDRにも対応している。企業が森林原料調達のリスクを評価し、軽減するための包括的な枠組みを開発した。最新のリスク評価フレームワークでは、関連する社会・環境リスクに対し64の指標で構成されている。
またFSCは7月9日、地理空間情報大手ESRIとのパートナーシップを更新することも発表している。これにより両者のパートナーシップは3年目に突入した。FSCは、ESRIからデータ及びツールの提供を受け、FSC認証森林の包括的なマッピングを強化している。内容には、森林減少のモニタリングも含んでおり、こちらでもEUDRへの準拠が意識されている。
【参照ページ】FSC Aligned Certification for EUDR and system-wide changes now live
【参照ページ】FSC and Esri strengthen partnership for innovation
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