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【国際】ペプシコ、顧客のカーボンニュートラルを本格化。4つのソリューション

 食品世界大手米ペプシコは4月12日、顧客企業向けの新たなサステナビリティ・ソリューション・プラットフォーム「pep+ Partners for Tomorrow」を発表した。2024年までに世界中の主要市場で同プログラムを拡大予定。下流サプライチェーンでのカーボンニュートラル化を進める。

 同社は、サステナビリティ戦略「pep+(pep Positive)」として、2040年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル達成を目標として掲げている。今回のアクションは、その一環。

 pep+ Partners for Tomorrowでは、パートナー企業と協働し、イニシアチブを展開予定。具体的には、「CIRQU(旧BottleLoop)」「再利用可能な容器」「sow+ Agriculture」「北米カスタマー・サステナビリティ・サミット」「pep+ REnew」の4つを用意した。

 CIRQU(旧BottleLoop)は、同社傘下のペプシコ・ビバレッジズ・ノース・アメリカ(PBNA)が外食産業や小売業向けに展開してきたリサイクル可能な飲料容器のオンデマンド回収プログラム。回収後は、ペプシコが加工し、リサイクル再生PET(rPET)として活用する。PBNAはReplenyshと協働し、プラスチック・ガラス・アルミニウム容器の回収・リサイクル、サプライチェーン上での再利用を、顧客企業が容易に支援できるようにした。同プログラムは2022年、同サービス提供対象地域を2021年比で5倍に拡大。現在、米国10州58コミュニティ、250ヶ所以上で回収を行っている。

 再利用可能な容器では、一部市場でパートナー企業とともに同ソリューションの実証導入を行う。米メリーランド州ボルチモアでは、オークビュー・グループと協働し、屋内競技場「CFGバンクアリーナ」での再利用可能な容器の試験運用を開始。TURNと協働し、ゲーミフィケーションを通じ、イベント参加者に使用後のリユースカップの返却を促す。また、充填型飲料提供事業「SodaStream」を、大学キャンパス内での実証展開も進める。

【参考】【国際】ペプシコ、使捨てボトルなし売上比率を2030年に20%に引上げ。再充填やボトルなし(2022年12月8日)

 sow+ Agricultureでは、PBNAとペプシコ・フーズ・ノースアメリカ(PFNA)の顧客が、リジェネラティブ農業への転換に直接投資できるよう設計。融資や助成金を通じて農家を直接支援し、ペプシコとサプライヤーがリジェネラティブ農業への進展を促進できるようにした。

 北米カスタマー・サステナビリティ・サミットは、同社が年次開催しているイベント。サステナビリティ目標達成に向けた協働を成功させている社内外のリーダーから話を聞くことで、同社顧客の目標達成を支援する。

 pep+ REnewは、バリューチェーン上のパートナー企業の再生可能エネルギー導入を加速する2022年開始のプログラム。中小企業サプライヤーを複数募り、一括で電力購入契約(PPA)を締結するオプションを提供する等、単独でのエネルギー移行の困難な中小企業を後押しする。

【参考】【国際】ペプシコ、パートナー中小企業の再エネ転換支援。シュナイダーエレクトリック協働(2022年4月4日)

 さらに同社スナック菓子子会社フリトレー・ノース・アメリカ(FLNA)は4月13日、電気自動車(EV)による第三者輸送で、米輸送サービスシュナイダー・ナショナルと協働すると発表した。

 輸送では、EVトラック「Freightliner eCascadias」を活用。ディーゼルトラック比で輸送での二酸化炭素排出量を70%削減できる。第三者輸送での二酸化炭素排出量は、ペプシコの排出量の20%を占める。

 FLNAは、自社所有の車両でも電気自動車(EV)40台を導入した他、代替燃料車の導入も行った。

【参照ページ】PepsiCo Debuts New Customer Sustainability Platform Designed To Deliver Critical Solutions Most Needed by Customers
【参照ページ】Frito-Lay North America Completes First Third-Party Electric Vehicle Shipment in Continued Effort to Decarbonize Supply Chain
【画像】PepsiCo

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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