企業や大学等57機関は12月5日、オープン、安全、責任あるAIを推進するためのイニシアチブ「AI連合(AIアライアンス)」を発足した。AIのオープンイノベーションとオープンサイエンスを支援する。
同イニシアチブ発足を主導したのは、IBMとメタ・プラットフォームズ。加盟機関は、インテル、AMD、ソニーグループ、オラクル、デル・テクノロジーズ、レッドハット、Stability AI、Sakana AI、Together AI、リナックス財団、MLCommons、米航空宇宙局(NASA)、コーネル大学、ダートマス大学、イェール大学、カリフォルニア大学バークレー校、ニューヨーク大学、インペリアル・カレッジ・ロンドン、スイス連邦工科大学チューリッヒ、東京大学、慶應義塾大学、ボストン大学とハーバード大学が運営するMass Open Cloud Alliance等。
具体的な活動内容としては6つを想定している。
- 世界規模でのAIシステムの責任ある開発・利用を可能にするベンチマークや評価基準、ツール、その他のリソースを開発・展開。モデルやアプリケーション開発のために、開発者コミュニティがこれらのツールを支持し、利用できるようにすることを支援する。
- 気候変動や教育等における社会全体の課題に対処するのに役立つ、非常に有能な多言語、マルチモーダル、科学モデルを含む、多様なモダリティを持つオープンな基礎モデルのエコシステムを責任ある形で率先する。
- 必要不可欠なソフトウェア技術の貢献と採用を促進することで、活発なAIハードウェア・アクセラレータ・エコシステムを育成する。
- グローバルなAIのスキル構築と探索研究を支援。アカデミック・コミュニティを巻き込み、研究者や学生が本質的なAIモデルやツールの研究プロジェクトを学び、貢献できるよう支援する。
- AIの利点、リスク、解決策、精密な規制について、世論や政策立案者に情報を提供するための教育コンテンツやリソースを開発する。
- 安全で有益な方法でのAIのオープンな開発を奨励するイニシアチブを立ち上げ、AIのユースケースを探求するイベントを開催し、連合加盟機関がどのようにAIのオープンテクノロジーを責任を持って有益に利用しているかを紹介する。
同アライアンスには、マイクロソフトやOpenAI、アルファベット等は加盟していない。
【参照ページ】AI Alliance Launches as an International Community of Leading Technology Developers, Researchers, and Adopters Collaborating Together to Advance Open, Safe, Responsible AI
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