アメリカ・ロサンゼルスのCausoraは、無料のファンドレイジングサービスをCSRwireと共同開発し開始したと発表した。
同社は、数あるファンドレイジングサイトの中でも、そのユニークな手法により知名度を急上昇させている。従来のファンドレイジングサイトでは、サイト上に表示されるプログラムの中から気に入ったものを選びそれに対してウェブ上で寄付ができるというものだ。Causoraの場合は、ウェブ上で寄付ができるところまでは同じだが、寄付するごとに寄付額と同額のクーポンを獲得できる。クーポンはCausoraと提携しているEコマースサイトや、レストラン、スパなど150箇所以上で自由に使うことができる。Causoraの創業者は、具体的な見返りを得られることは寄付者にとっての大きなインセンティブになる、と語る。このスキームは、ファンドレイジングと実店舗への広告効果というものを組み合わせた画期的なアイデアだ。
今回発表したMyCausoraは、ファドレイザーにとってさらに便利となる。従来、ファンドレイザーはCausoraサイト上でしか寄付を募ることができなかったが、Causoraサイト以外からも寄付のフローを作れるよう、どのサイトにも組込自由なウィジェット形式のツールを用意した。これにより、ファンドレイジングの効果が更に高まるという。共同開発したCSRwire最高経営責任者Joe Sibiliaは「フィランソロピーへの意識を高め、慈善事業への寄付を手助けすることはCSRwireの当然の使命だ」と述べた。
クラウドファンディング型のファンドレイジングが徐々に普及してきているが、Causoraは寄付者の負担額をゼロにすることで、寄付額を伸ばそうとしている。見返り目的の寄付のあり方を疑う声もありそうだが、以前から寄付金獲得のために路上でクッキーを販売したりする行為はアメリカでは一般的だ。クーポンが使用できるリアル店舗は、現在、ロサンジェルスやサンフランシスコに限られているが、近々全米に拡大する予定だという。寄付金獲得も競争に勝ち抜かなければならない中、Causoraはより大きな競争力を付与してくれるサービスを追求してくれているようだ。
【企業サイト】Causora
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