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【アメリカ】ハーシー、商品の透明性向上と責任調達の推進に向けて原材料を見直しへ

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 米チョコレート製造大手のザ・ハーシー・カンパニー(以下、ハーシー)は2月18日、より高品質でおいしい商品の製造を通じた社会貢献の一環として、同社の商品に使用する原材料をよりシンプルで分かりやすいものへと移行すると発表した。また、今回の発表は、同社が掲げる責任ある原料調達方針をより一層推進するための取り組みでもある。

 具体的には下記3つの点に焦点を絞り、原材料の見直しに取り組んでいく。

  1. よりシンプルな原材料の使用:地元産の新鮮なミルク、カリフォニア産の焙煎アーモンド、砂糖といった一般消費者でも分かりやすく信頼できる原材料を食品に取り入れていく。
  2. 原材料情報の共有・透明化:調達・加工・包装のあらゆる過程で使用した原材料についての情報をパッケージやウェブサイトなどを通じて発信していく。
  3. 責任ある原材料の調達:調達する全てのカカオとパーム油がサステナビリティ認証を取得したものとなるよう、サプライヤーと協力して責任ある原材料調達を推進する。

 ハーシーのCEOを務めるJohn P. Bilbrey氏は「消費者と食べ物との関わり方が変化してきている。我々は実際に食べている時間よりも、どんな食べ物を食べたか、どんな食べ物が好きかについて語り合うことに多くの時間を費やしている。我々全員が、食品にどんな原材料が含まれているのか知りたいし、知る権利もある。ハーシーはお客様の声に耳を傾けて、ニーズを把握するための工夫を誇りに思う。我々は引き続き人々に愛される、美味しく高品質なブランドを作り続けていくが、同時に、より理解しやすい形でどのような原材料が我々の商品に使われているかについての情報の透明化も図っていく」と語った。

 ハーシーは今年中にシンプルな原材料だけを使用した新たなチョコレート菓子"Brookside Dark Chocolate Fruit & Nut Bars"の発売を予定しており、"Hershey’s Kisses"や"Hershey’s Milk Chocolate Bars"などの人気商品についても原材料を見直していく予定だ。

 責任ある調達、消費者に対する透明性という2つのサステナビリティ課題への対応も含めて原材料の見直しを進めるハーシーの取り組みは、消費者からの信頼を構築し、ブランドの長期的価値を創造、維持するための同社の重要な戦略の一つとなっている。

【参照リリース】Hershey Begins Move to Simple, Easy-to-Understand Ingredients
【企業サイト】The Hershey Company


(※写真提供:dean bertoncelj / Shutterstock.com

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