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【オランダ】アパレル工場で働く人々の賃金向上を実現するためのポータルサイトがオープン

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 アパレル業界のサプライチェーンで働く人々の賃金が一向に上がらないのは一体何が原因で、それはどうすれば解決することができるのか?その難しい課題に取り組むべく、オランダのアムステルダムに本拠を置き、アパレル業界の労働条件向上に取り組んでいる国際NPOのFair Wear Foundation(以下、FWF)は先月、世界のアパレル業界を取り巻く現状の課題と解決策についてまとめたポータルサイト、「Living Wage Portal」を立ち上げている。

 FWFによると、最適な賃金の形とは労働者と事業者との交渉により決められる賃金だが、衣料品の製造に関わる国の多くでは、そうした生産的な賃金交渉は極めてまれだという。同ポータルサイトでは衣料品製造工場で働く人々の賃金向上を妨げている障壁として、「それがブランドや消費者に対してどの程度まで転嫁できるものか?」「そのお金が労働者に届いていることをどうすれば確認できるか?」といった点などを挙げている。

 また、同サイトでは賃金問題に工場と一緒になって取り組んでいるFWF会員企業の事例を紹介しているほか、OxfamやIndustriALLなどNGOらの知見や、労働者、地域のステークホルダーらの声も掲載している。

 FWFのErica van Doom氏は「待っている理由などない。このポータルサイトは衣料品業界が実現可能な方法で生活賃金を保障するために段階があることを示している。FWFは、業界内のすべての関係者がポータル上で議論されている経験や解決策に鼓舞され、他者の学びとなるような新たに事例を追加し続けていくことを望んでいる」と語った。

 FWFは、労働者、労働組合、向上、ブランド、政府、消費者の誰もが自身だけで持続可能な賃金向上を実現することはできず、業界に関わる全てのステークホルダーが協働することが重要だとしている。同ポータルサイトはそのためのプラットフォームとして機能することが期待されている。アパレル業界に関わる方々にとってはとても興味深い内容になっているので、ぜひチェックして頂きたい。

【参考サイト】Living Wage Portal
【参照リリース】FWF launches Living Wage Portal
【団体サイト】Fair Wear Foundation

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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