Sustainable Japan QUICK ESG研究所

Access to Medicine Index 2015/10/20 辞書

Access to Medicine Indexとは

世界には20億人の、医薬品へのアクセスをもたない人びとがいます。Access to Medicine Index(以下、ATMインデックス)は、研究機関をもつグローバルな最大手医薬品メーカー20社を対象とし、発展途上国での医薬品へのアクセス(以下、医薬品アクセス)改善に関する実践や貢献度を評価し、ランク付けしたものです。オランダを拠点とするグローバルな非営利団体、Access to Medicine Index Foundationが調査・分析を実施しています。このような内容のインデックスは世界で初めてだということです。

創始者はオランダの起業家、Wim Leereveld氏で、2008年に最初のATM インデックスが構築されました。その背景には、人びとの生活や生命に大きな役割を担うはずの医薬品業界が、アクセシビリティに関して積極的に関与していなかった状況を変革したいとい思いがあったそうです。資金提供者となったのはBill & Melinda Gates Foundation、そしてイギリス・オランダ政府で、2008年以降は2年毎にレポートが発行されています。

情報開示の対象者と目的

ATMインデックスは、製薬企業、投資家、政府機関、研究・教育関係者、NGOそして一般の人びとを対象として情報開示を行っています。特に注力しているのは、透明性が確保された調査・分析の結果としてのATMインデックスを製薬企業がモニターし、自らの業績の改善につなげることだと同社のHPに記載されています。さらに、改善に向けては、企業間の競争ではなく協力関係を推進したいと述べられています。

調査・分析のフレームワーク

ATMインデックスは、発展途上国での医薬品アクセスに関して、以下のフレームワークで調査・分析を行っています。

1)縦軸は7種類の専門領域、「全体的な管理体制」「公共政策と市場への影響」「途上国で特に需要の高い新薬の研究開発」「価格設定、製品の製造と供給」「特許・ライセンスなどの知的財産の管理」「途上国における医薬品開発・製造技術推進への支援」「医薬品の寄贈等の慈善活動」で構成され、それぞれのパーセンテージが配分されています。

2)横軸は4種類の戦略的支柱、「コミットメント」「透明性」「実績」「イノベーション」で構成され、それぞれのパーセンテージが配分されています。

3)縦軸をと横軸とを掛け合わせ、7種類の専門領域それぞれが0から5点までの間で採点されます。そしてすべてを総合した平均点が”All criteria”(総合得点)としてランク付けの基データとなっています。



(出典:Access to Medicine Index Foundation HP

2014年度のランキング

2014年11月17日に発表されたランキングは以下のようになっており、日本企業は20位までに 4社がランクインしています。

順位 企業名 得点
1 グラクソ・スミスクライン  3.3 英国
2 ノボ・ノルディスク・ファーマ  3.0 デンマーク
3 ジョンソン & ジョンソン 2.8 米国
4 ノバルティス・ファーマ  2.8 スイス
5 ギリアド・サイエンシズ 2.8 米国
6 メルク  2.8 ドイツ
7 メルク・アンド・カンパニー 2.6 米国
8 サノフィ 2.6 フランス
9 アツヴィ 2.6 米国
10 バイエル 2.5 ドイツ
11 エーザイ  2.5 日本
12 ロッシュ・ホールディングズ 2.3 スイス
13 ブリストル・マイヤーズ 2.2 米国
14 ベーリンガー・インゲルハイム 2.1 ドイツ
15 アストラゼネカ 1.9 英国
16 ファイザー 1.9 米国
17 イーライリリー 1.7 米国
18 アステラス 1.6 日本
19 第一三共 1.5 日本
20 武田薬品工業 1.5 日本

参照サイト

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