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【イギリス】政府諮問グループ、関係省庁に社会インパクト投資促進のための具体案を提言

 英国政府の社会インパクト投資文化の創造に関する諮問グループ(Advisory Group on Creating a Culture of Social Impact Investment)は7月17日、デジタル・文化・メディア・スポーツ省スポーツ・市民社会政務次官、財務省経済担当大臣に対し、諮問グループの最新の進捗状況を報告する書簡を送った。宛先には、労働年金省年金・金融包摂政務次官もccに入っている。同諮問グループは、英国政府が昨年、社会インパクト投資や社会インパクト預金に対する認知向上と持続可能な将来に向けた投資・預金を身近なものにするための手法を検討するために設立。諮問グループの議長は、アリアンツ・グローバル・インベスターズのエリザベス・コーリー副会長が務めている。

 諮問グループの分析では、持続可能な成長の原動力となる分野に向けた民間資本の供給は高まっていることがわかった。政府機関も、教育や手頃な価格の住宅等、特定の分野に投資するため、公的資金と民間資金を融合させた資金供給に取り組んでいる。一方、最近の調査によると英国の半数以上の個人投資家は社会的分野への投資に強い関心を示しているが、これらの資金は社会的投資に向けられる手段が限られている。個人投資家にも、自分の価値観に沿って投資をする機会を開くことで、資金提供の官民連携をより一層深めていけると大きな可能性を示した。

 また諮問グループは書簡の中で、社会インパクト投資の活性化に向けた提言の方向性をまとめた。

  • 投資対象アセットの拡大:インパクト創造や向上に関する明確な戦略を持つ企業や目的遂行型企業、ソーシャルビジネスの増加
  • 投資商品の数と規模の拡大:財務リターンと社会リターンの双方を追求する投資能力の向上とあるべき税制の理解
  • アドバイスと提供:投資アドバイザー及び他の仲介会社の社会インパクト投資に関する知識と能力の向上
  • 年金基金:社会インパクトを投資意思決定に組み込む手法を理解を向上できるよう年金基金を支援
  • 個人投資家:一貫したメッセージ発信とグッドプラクティスの業界標準化を通じた個人投資家の理解強化
  • 社会インパクト報告:投資会社の社会インパクト理解、分析、報告の促進
  • 業界教育とレベルアップ:幅広いEG投資におけるレベルアップのための技術的能力の拡大

【参照ページ】Advisory Group on Creating a Culture of Social Impact Investment

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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