【国際】「GRI参照企業はサステナビリティレポートの質が高い」米ESGコンサルG&A報告 2017/08/08 最新ニュース

 米ESGコンサルティングGovernance & Accountability Instituteは7月18日、フォーチュン500とフォーチュン・グローバル500に選出された企業を対象にした、サステナビリティレポートの質の分析した報告を発表した。Governance & Accountability Instituteは、サステナビリティ報告基準策定GRIの米国、英国、アイルランドの独占データプロバイダー。同社は、GRIのサステナビリティレポート・データベース「Sustainability Disclosure Database」のうち、米国、英国、アイルランドの3ヶ国で発行されたレポートの内容をGRIのために無償で分析、報告している。

 同社は2011年にS&P500採用企業を対象にしたサステナビリティレポートの分析を開始し、今年で6回目。初年度の2011年には、対象企業の80%がサステナビリティレポートを発行しておらず、欧州に比べ大きく遅れをとっている実態が明らかとなった。その後、毎年発行企業数は増加し、2012年には53%、203年には72%、2014年には75%、2015年には81%、そして今回2016年には82%が発行していた。

 米国での発行企業数が伸びてきたことで、今回同社はレポートの質に焦点を当てた。そこで、ニューヨーク市立大学バルーク校のワイズマン国際ビジネスセンターのCSR-Sustainability Monitor(CSR-S Monitor)チームと協働し、フォーチュン500とフォーチュン・グローバル500に選出された企業のサステナビリティレポートの内容を分析した。CSR-S Monitorは、企業幹部メッセージ、環境、慈善活動・コミュニティ、外部ステークホルダー・エンゲージメント、サプライチェーン、労使関係、ガバナンス、腐敗防止、人権、行動規範、高潔性保証の11項目で独自のスコアリングを実施している。今回は、この手法を基に、GRIガイドラインを参照している企業のレポートの質が良いかどうかを分析した。

 まず、CSR-S Monitorチームが保有している対象企業572社のうち、481社がGRIガイドラインを参照、91社が参照していなかった。続いて1社ずつ100点満点で評価を実施、グループ毎の平均値を出した。

分類 GRI参照 GRI非参照
総合評価 45.7 29.6
環境 64.9 51.0
労使関係 55.8 36.7
サプライチェーン 46.6 28.2
腐敗防止 26.4 10.4
高潔性保証 31.0 13.3
人権 45.0 15.0
サプライチェーン 46.6 28.2
ガバナンス 28.4 19.2
慈善活動・コミュニティ 67.1 63.3
外部ステークホルダー・エンゲージメント 35.3 15.2
経営幹部メッセージ 54.2 44.0

 分析結果からは、GRIガイドラインを参照しているレポートのほうが、総合評価並びに各11項目全てにおいてスコアが高かった。

【参照ページ】RESEARCH RESULTS: Using The GRI Sustainability Reporting Framework Improves The Quality of ESG Disclosures – Joint Research From G&A Institute and Baruch College Shows

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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