【中国】天津の電力会社、超々臨界圧石炭火力発電所建設でグリーンボンド2億元発行 2017/08/19 最新ニュース

 天津市の電力会社、天津国投津能発電は8月3日、高効率石炭火力発電建設のために2億人民元(約33億円)のグリーンボンドを発行した。期間1年。格付は、中国の聯合資信評価でAA+。使途は、建設中の設備容量2GWの超々臨界圧火力発電所(USC)のローン返済。同社は、中国の国営投資会社である中国開発投資(SDIC)のグループ会社で、今年中に合計10億人民元のグリーンボンド発行を計画している。発行されたグリーンボンドはインターバンク市場で売買された。

 高効率石炭火力発電が、グリーンボンドの使途として認められるか否かは大きな焦点となっている。国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)や、気候債券イニシアチブ(CBI)の気候債券スタンダード(CBS)等の国際的なグリーンボンド・ガイドラインでは、高効率石炭火力発電を含む化石燃料火力発電は、グリーンボンド発行の適確要件を満たさない。しかし、中国政府が2015年12月に独自に制定した中国版グリーンボンド・ガイドラインでは、300MW以上の超々臨海石炭火力発電(USC)はグリーンボンドの使途として認められている。実際、中国のグリーンボンドの発行体は、中国版グリーンボンド・ガイドラインよりも、国際的なグリーンボンド・ガイドラインを参照することの方が多いが、高効率石炭火力発電を使途とする場合は、自ずと中国版グリーンボンド・ガイドラインを参照することになっている。

 中国政府は目下、2020年までに石炭火力発電の割合を2015年時の64%から、2020年には58%にまで減らす目標を掲げているが、エネルギー消費量の絶対量は今後も伸びていく。そのため政府は対策として、助成金や好条件の融資を通じて高効率石炭火力発電の導入を促している。しかし、高効率火力発電と言えども石炭を燃焼させていることには変わりなく、再生可能エネルギー導入を遅らせる可能性があるとして、環境団体は懸念を示している。

【参照ページ】信用等級公告

Facebookコメント (0)

ページ上部へ戻る