三菱商事は6月15日、資源採掘世界大手アングロ・アメリカンと推進するペルーのケジャベコ銅鉱山の権益を同社から21.9%追加取得することで合意した。これにより三菱商事の持ち分は40%に上がる。銅はバッテリーの原材料として活用される物質の一つで、今後需要が増えると言われる資源。三菱商事は銅を中核資源の一つと位置付けている。
今回取得するケジャベコ銅鉱山は約750万tの埋蔵量が見込まれる世界最大級の未開発鉱山。三菱商事は2012年にケジャベコ銅鉱山新規開発プロジェクトを推進するアングロ・アメリカン・ケジャベコ(AAQSA)の株式18.1%を取得。今回追加で21.9%を5億米ドルで取得する。生産開始は2022を予定。年産量は約30万t。鉱山としての寿命は30年と試算されている。
一方で三菱商事は炭鉱権益の売却を進めている。3月7日には、同社完全子会社の三菱デベロップメントが保有する豪ニューサウスウェールズ州ワークワース炭鉱の権益28.9%を、豪石炭生産大手ヤンコール・オーストラリアに売却完了。5月4日には、三菱デベロップメントが保有する豪ニューサウスウェールズ州ハンターバレーオペレーションズ炭鉱の権益32.4%を、資源大手グレンコアに売却完了。5月30日には、三菱デベロップメントが保有する豪クイーンズランド州BMA原料炭事業グレゴリー・クライナム炭鉱の権益50%を、1億豪ドル(約82億円)で双日に売却することで合意した。同鉱山は現在操業を停止しており、残りの権益を保有するBHPも持ち分を売却する。
【参照ページ】ペルー共和国ケジャベコ銅鉱山の権益追加取得について
【参照ページ】豪州ニューサウスウェールズ州ワークワース炭鉱の売却完了
【参照ページ】豪州ニューサウスウェールズ州ハンターバレーオペレーションズ炭鉱の売却完了
【参照ページ】豪州クイーンズランド州BMA原料炭事業グレゴリー・クライナム炭鉱の売却
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