トルコ西部チャナッカレ県郊外の町Kirazliで8月5日、カナダ資源採掘大手アラモス・ゴールドのトルコ子会社Dogu Biga Miningによる金採掘に抗議キャンペーンに5,000人以上が参加した。7月26日からは環境NGOも現地でテントでの泊まり込み抗議活動を展開している。
今回の抗議行動は、同社の金採掘が大規模な森林破壊を引き起こしていることを問題視。同社も、すでに森林13,400本を伐採したことを認め、最終的に46,000本を伐採する計画だという。しかし、金採掘終了後は、植林をして原状復帰すると主張している。一方、現地活動家たちは、すでに森林が195,000本伐採されたと主張。このままでは豊かな森林が不毛な荒地になってしまうと危機感を感じている。
また、金採掘で使われる毒物シアンも問題となっている。金採掘では土壌中の金資源を抽出するために水銀やシアンが用いれるが、今回の話題に含まれるシアンは、強い毒性を持つ物質。現地活動家たちは、シアンが土壌や水系に流出し、深刻な汚染を引き起こすと反発している。
トルコ政府は、外国からの資源依存度を下げるため、国内の資源開発プロジェクトを推進している。政府が森林地で承認した資源・エネルギー関連プロジェクトは2012年から2017年の間に約36,000件。
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