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【国際】グリーンボンドは一般債券を過去4年間アウトパフォーム。NN IP分析

 オランダ保険大手NNグループの運用子会社NNインベストメント・パートナーズ(NN IP)は2月20日、グリーンボンドインデックスのリターンとボラティリティを分析。グリーンボンドは一般債券をアウトパフォームしたと発表した。

 同分析は、グリーンボンド市場が発達した過去4年間のグリーンボンドインデックス「Bloomberg Barclays MSCI Euro Green Bond Index」のパフォーマンスを対象に実施。通常債券インデックス「Bloomberg Barclays MSCI Euro Aggregate Index」との比較を行った。

 グリーンボンドインデックスのリターンは2019年、一般債券の6.0%を上回る7.4%を記録。4年間のうち3年間は、平均0.70%の一般債券インデックスよりも高いリターンとなった。一方ボラティリティも、4年間のうち3年間でグリーンボンドの方が高かった。同社は、高リターンは高ボラティリティの結果と分析した。

 グリーンボンドインデックスの満期は2017年、フランス発行70億ユーロ規模満期22年のグリーン国債により大幅に増加。期間の長さは、金利により反応しやすくなるが、昨年は金利が下落し続けたことから、一般債券インデックスを上回る利回りとなった。

 社債に絞った場合、グリーンボンドは2019年、一般社債6.2%に対し、6.4%のリターンを記録。4年のうち3年でアウトパフォームした。ボラティリティも4年間を通じ高かったが、一般社債との差は、毎年一貫して減少傾向にあった。ボラティリティ差分の収束は、一般社債からグリーンボンドへの転換への障壁の低減を意味すると分析。現在、年金基金等のアセットオーナーが、投資のグリーン化や透明性担保のため、ポートフォリオへのグリーンボンドを組み入れ割合を増加させているが、今後より幅広い投資家がポートフォリオ上の一般債券をグリーンボンドへの転換を検討できるとした。

 NN IPは、厳しい選別プロセスのもと、グリーン性の薄い「ライトグリーンボンド」を投資除外している。実際に世界のグリーンボンドの15%には投資除外が適用された。同社は、グリーン性の高い「ダークグリーンボンド」を投資ユニバースとすることで、サステナビリティ課題に真剣に取り組む企業が発行し、測定可能でポジティブインパクトを与えるグリーンボンドのみに投資することを制度化している。

【参照ページ】Performance data confirm that green bonds are entering the mainstream

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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