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【国際】自然科学論文ランキング、中国科学院が5年連続首位。東京大学は初めてトップ10から陥落

 英科学誌ネイチャーは4月29日、自然科学系の82学術誌に掲載された論文数のシェアを基にした研究機関及び国別ランキング「Nature Index」の2020年結果を発表した。首位は、5年連続で国務院直属国家研究機関の中国科学院だった。

 同ランキングは、科学者の中で定性評価で評判の高い雑誌を82誌選定し、掲載された論文数で単純比較している。そのためネイチャーは、同ランキングのみで研究機関の優劣を判断すべきではないと留意している。各論文には、共同発表のものが多いため、共同発表の場合は発表人数で割ったものが貢献量となる。

Nature Index 2020

  1. 中国科学院(中国)5年連続
  2. ハーバード大学(米国)5年連続
  3. マックス・プランク研究所(ドイツ)3年連続
  4. フランス国立科学研究センター(CNRS)(フランス)3年連続
  5. スタンフォード大学(米国)5年連続
  6. マサチューセッツ工科大学(米国)5年連続
  7. ドイツ研究センターヘルムホルツ協会(ドイツ)5年連続
  8. 中国科学技術大学(中国)
  9. オックスフォード大学(英国)
  10. 北京大学(中国)

 米国からは、ハーバード大学、スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学が常連。フランスとドイツでは研究専門機関が強い。また今年は、中国から初めて3機関がトップ10入りした。日本の最高位は東京大学の11位で、昨年の8位から3つ順位を下げた。東京大学が10位以内に入らなかったのは今回が初。また12位以下は、清華大学、南京大学、ケンブリッジ大学、中国科学院大学と中国の大学が数多く控えている。

 国別ランキングでは、上位から、米国、中国、ドイツ、英国、日本の順。論文貢献量は中国が前年比で15.4%と大きく伸ばし、日本は5.1%減だった。日本の貢献量に対し、米国は7倍、中国は4倍と大きく差が開いている。

【参照ページ】Nature Index

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