
世界保健機関(WHO)は7月4日、新型コロナウイルス感染症の治療薬に関する連帯臨床試験プログラムを監督する国際ステアリング・コミッティーの勧告を受け入れ、ヒドロキシクロロキンとロピナビル・リトナビルでの同プログラムの実施を終了すると発表した。連帯臨床試験で入院患者に対する治療効果が確認できなかった。
ヒドロキシクロロキンは、抗マラリア薬として活用されており、仏サノフィが商品名「プラニケル」で販売している。一方、ロピナビル・リトナビルは、抗ウイルス薬として使われており、米アッヴィが商品名「カレトラ」で販売している。
【参考】【国際】WHO、ヒドロキシクロロキンの新型コロナ治療臨床試験中止。米政府も緊急使用許可撤回(2020年6月20日)
国際ステアリング・コミッティーは、ヒドロキシクロロキンとロピナビル・リトナビルの効果に関する中間レビューを実施したところ、治療効果がない、もしくはほとんどないことが確認された。一方で、双方とも服薬による致死率の上昇も確認されなかったが、安全性の懸念が少し浮上したという。同懸念については、近々学術論文として発表されるという。
今回の決定は、連帯臨床試験プログラムのみに適用される。曝露前予防内服(PrEP)や曝露後内服(PEP)の効果について判断するものではないと言及した。
米ドナルド・トランプ大統領やブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領は、今回の決定後も、治療効果があるとしヒドロキシクロロキンの服用を推奨する個人的な発言をしている。
【参照ページ】WHO discontinues hydroxychloroquine and lopinavir/ritonavir treatment arms for COVID-19
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