
米宝石ベンチャーは11月3日、大気から回収した二酸化炭素を原料としダイヤモンドを生成することに世界で初めて成功させたと発表した。ダイヤモンドは炭素の結晶のため、気候変動対策での二酸化炭素回収で高価なダイヤモンドを生産することは構想としては以前からあったが、ついに成功事例が出た。
二酸化炭素からダイヤモンドを生成する試みは、2つの意味で大きなチャンスとなる。まず気候変動対策の面では、大気から二酸化炭素を回収する技術はあったが、回収した二酸化炭素に経済的な価値がなく、回収事業の採算が問題だった。しかし今回、回収した二酸化炭素から市場価値の高いダイヤモンドを生成することができれば採算面での課題が大きく解消される。
もう一つはダイヤモンド生産の面。従来、ダイヤモンドは、アフリカ等の森林地帯等が産地となり、採掘過程で森林破壊や人権侵害を引き起こし、紛争資金源となる「紛争ダイヤモンド」の問題も生じてきていた。今回、地下資源ではなく、回収した二酸化炭素からダイヤモンドを生成できると、これらの環境破壊や人権侵害の問題も緩和することができる。
今回、初生成に成功したエーテル(Aether)は、生産したダイヤモンドを「カーボンネガティブ・ダイヤモンド」として顧客に訴求し販売していく考え。同社は、宝石会社として、環境性だけでなく、宝石としてのデザイン性にもこだわりたいとしており、初販売は12月に同社のホームページ上で実施する見込み。
同社は、今回の発表の中で、これまで大気回収の二酸化炭素からダイヤモンドを生成する試みは科学的に無謀と言われてきたとが、それが誤った考えだということを証明してみせたと今回の成果を誇った。
【参照ページ】Aether Creates the World's First Carbon-Negative Diamonds Made From Air
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