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【国際】国連、大麻を麻薬単一条約附表IVから削除を僅差で決定。治療に有効とのWHO勧告に従う

 国連麻薬委員会(CND)は12月2日、1961年に採択された麻薬単一条約で指定されている最も危険な薬物「附表IV」リストから削除することを決定した。世界保健機関(WHO)から削除勧告が出ており、今回CND加盟53カ国のうち27カ国が賛成し、賛成多数で採択された。これにより、国連として医療目的での使用を容認する形となった。

 附表IVリストとは、ヘロインやオピオイド等の麻薬がリスト入りしており、国連が「非常に中毒性が高く、乱用の可能性が高い」麻薬として認定するもの。附表IVの麻薬については、公衆の健康及び福祉の観点から、生産、製造、輸出、輸入、取引、所持又は使用を禁止することが奨励されている。また、医療目的での使用の可能性がある麻薬については、医薬品としての利点よりも悪影響が大きいと世界保健機関が勧告すると、附表IVに入れることができる。WHOは2019年1月に、医療目的での有効性の高さから、附表IVから外すことが妥当とする勧告を発表していた。特に大麻の成分であるカンナビジオール(CBD)については高い治療効果を認めた。

 大麻は1961年の麻薬単一条約採択時から附表IVに位置づけられていたが、CNDでの2019年3月の採決では、追加の調査を要望する国が多く、採決が延期。再度締約国会議にかけられた今回、今回の票決では、賛成27カ国、反対25カ国、棄権1ヶ国の僅差で採択された。

 大麻の医療目的での使用を認めている国は、世界50ヶ国。一方、嗜好品目的での使用を合法化している国・地域もカナダ、ウルグアイ、米15州等があり、間もなくメキシコとルクセンブルクも続くと見られている。

 日本は、今回、大麻の医療目的しようについても、さらなる調査が必要とし、反対票を投じた。また嗜好品目的での使用については若者を中心に健康や社会に悪影響をもたらすとの考えを述べた。

【参照ページ】UN commission reclassifies cannabis, no longer considered risky narcotic
【参照ページ】Reconvened Sixty-third session

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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