
国際環境NGOの世界資源研究所(WRI)は1月6日、直接空気回収(DAC)技術の動向と市場ポテンシャルを分析した結果を発表した。DACは、年々注目度が大きくなっている技術。気候変動緩和のためには二酸化炭素排出量の削減が必要だが、気温上昇を1.5℃や2℃に抑えるためには、もはや排出削減や森林破壊削減だけでは対策が不十分であることもわかってきている。WRIは今回、二酸化炭素除去(CDR)技術の一つとして、DACの重要性が高まっていると見立てた。
DACは、植林等の自然ソリューション型のCDRとは異なり、化学反応を通じて大気中の二酸化炭素を固定する技術。一般的な手法は、ファン等で大気を吸収し、その中で二酸化炭素のみを液体溶媒や固体溶媒等を通じて吸着するというもの。炭素回収・貯留(CCS)との区別では、CCSはまず工場等で排出される二酸化炭素を吸着することを念頭に置き、工場での「排出減」を狙うのに対し、CCSの中でもDACと言うと、スタンドアローンで大気中の二酸化炭素を隔離することを想定している。
DACでは、…
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