金融世界大手スイスUBSは4月22日、2050年までに投融資ポートフォリオを含む二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を達成するためのロードマップを発表した。
同社は、2050年までの投融資ポートフォリオのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)にコミットする銀行のイニシアチブ「Net-Zero Banking Alliance(NZBA)」にも、発足メンバーとして加盟済み。
【参考】【国際】43銀行、ネットゼロ・バンキング・アライアンス発足。NZAOA、NZAMに続く。日本の加盟ゼロ(2021年4月22日)
同社は、UBSアセットマネジメントのプレジデントを務めるスニ・ハーフォード氏を、サステナビリティ&インパクトを担当するグループ執行役員に任命。同氏は、カーボンニュートラルに整合する形で、同社の投資意思決定へのESGの組み込みを主導する。
同社は今回、今後20年以上の気候変動対策目標を「自社」「顧客」「コミュニティと従業員」の3分野で設定。「自社」では、同社の全執行役員に対し、国連持続可能な開発目標(SDGs)に則したESG関連目標を設定する。また、2025年までに、100%再生可能エネルギー調達を実現し、スコープ1、スコープ2でのカーボンニュートラル達成目標を標榜。サステナブル・ファンドやアセットへの投資を行い、グリーンボンドも発行する。
「顧客」では、気候変動リスクと機会に関する分析等について、情報開示を進め、顧客の選択肢としてESG投資をより多く提供する。同社の融資ポートフォリオでは、すでに気候変動関連のエクスポージャーが全体の1.9%の54億米ドルと、比較的小さくすることに成功しているいるが、今後さらに小さくする。同社策定の環境・社会フレームワークを活用し、顧客との関係も見直す。
「コミュニティと従業員」では、世界的な経済的不平等の解決を進める。2025年までに、顧客の慈善活動の支援基金に10億米ドル(約1,080億円)を寄付する他、同社従業員主導で、健康と教育に関する支援活動も行う。
【参照ページ】UBS extends net zero greenhouse gas emissions pledge with climate roadmap, tougher financing standards and executive appointment
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