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【国際】国連、「ポスト2020生物多様性枠組」の第1次草案を発表。2050年に向け4目標提示

 国連生物多様性条約(CBD)事務局は7月12日、2030年までの指針となる新しい「グローバル生物多様性枠組」の第一次草案を発表した。8月23日から9月3日まで開催されるワーキンググループの中で調整し、10月11日から24日に中国・昆明で開催される第15回CBD締約国会議(CBD COP15)での審議に付される。

 同フレームワークは、過去2年間議論してきた2050年ビジョンと2030年ミッションの内容をまとめたもの。2050年ビジョンでは、4つの長期目標を定めた。また、2030年ビジョンでは、「生物多様性への脅威の軽減」「持続可能な利用と利益配分による人々のニーズの充足」「実施と主流化のためのツールとソリューション」の3つのカテゴリーで、21の具体的な目標を設定した。

2050年ビジョンの4目標

  • 全ての生態系のインテグリティを高める
  • 保全と持続可能な利用を通じて、人々に対する自然の貢献を評価、維持、強化する
  • 遺伝資源の利用から得られる利益の公正かつ衡平な配分を確保する
  • 利用可能な金融やその他の実施手段と、2050年のビジョンを達成するために必要な手段とのギャップを解消する

2030年ミッションの目標例

  • 全世界の陸地および海域の少なくとも30%(特に生物多様性とその人間への貢献にとって重要な地域)を、効果的かつ公平に管理され、連結された保護区のシステム(およびその他の効果的な地域ベースの保全手段)によって保全する
  • 侵略的外来種の導入率を50%以上削減し、その影響を排除または軽減するためにそのような種を管理または根絶する
  • 環境中に失われる栄養素を50%以上、農薬を3分の2以上削減し、プラスチック廃棄物の排出を無くす。
  • 地球規模での気候変動緩和策に、自然を軸としたソリューションで年間10Gtの二酸化炭素を吸収し、すべての緩和策と適応策で生物多様性への負の影響を回避する。
  • 公正かつ公平な方法で、生物多様性に有害なインセンティブを方向転換、目的の再定義、改革、廃止し、年間5,000億米ドル以上削減する
  • あらゆる資金源から途上国への国際的な資金の流れを毎年2,000億米ドル以上にまで増加させる

【参照ページ】1st Draft of The Post-2020 Global Biodiversity Framework

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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